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華光誌輪読法座「救済の縁・十二光」

  今月の華光誌輪読法座は、誌上法話「正信偈講讃」(5)で、前回までで因位(つまり法蔵菩薩の因)が終わって、「果上の救済(くさい)」の縁・因・果に入る。今月は、まず「救済の縁」でいわゆる「十二光」のところを読み進めた。正信偈では、「無量光」から始まり「超日月光」までの十二光が塵のように無数の迷いの世を照らし、そこに群て生きている一切の迷いの衆生が、このお光を蒙(こうむ)ってお救いお出遇いするのだと述べられる。ただ、正信偈では、十二光を順番に羅列するだけで、そのお光の働きについては詳しくは述べておられない。しかし、親鸞聖人は、『無量寿経』に説かれる十二光を大切にされていて、その一々を詳しく述べておられる。それで、詳しい十二光のお働きや功徳について述べられているので、そこを読ませていただいた。

 ただ信仰座談会としては教義的な文章の時は、関連してお味わいが少なくなって、別の話題になることも多い。しかし、ほんとうは、そんな時こそしっかり読ませていただくことが肝心だ。聞くこともそうだが、読むことによって、刺激を受けてると、自分の思いや感情や考え方(賛同、反発、否定など)が出てくるだろう。しかしそこはひとまず横に置いて、出来る限りそのままいただくことが大切なのである。意味も、その心も理解した上で、いろいろな意見や感情をだせばいいのだ。それに、聞くこととは異なり、読むのはすでに書き手が咀嚼した文章であり、それを繰り返し目を通すことができるというメリットもあるのだが、なかなかそのような法座にならないのは残念ではある。これは参加者の顔ぶりによるところも大きいかも。
 
 来月はこの続きだが、章があらたまって「果上の救済」因・果のところに入る。土曜日となるので、奮ってご参加ください。

 ◎12月16日(土)昼1時30分~4時30分

http://keko-kai.la.coocan.jp/event/2017/detail/12/rindoku2017-12.htm

 輪読が終わった後は、メンバーを変えて『ご本典』の学習会に臨む。こちらはしっかり原文にあたり、学んだいこうという趣旨で立ち上げたものだ。

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