最後の伝道研究会
講習会のテキストであった「真宗の基礎~安心篇」も、「名号論」「信心論」「称名論」、そして「得益論」と続いてきて、今月で、最後の「得益論」が終わった。長かった。真宗は現当二世の御利益を説くが、当来世の御利益である「還相廻向」ついて学んのだが、研究会の最後を、還相廻向で終えることができたのは、やはりよかった。
ところで、これまてのテキストが終了すると同時に、長年続けきた「伝道研究会」も、しばらく休止することにした。来月からは、「仏書に親しむ会」を立ち上げる。これは、今の参加者の関心や力量、意識を踏まえた上でのことだ。というのも、もともとは先生方や司会者レベルの方々が、法座での反省も含めて、伝道や教義の研究を行うために続けてきた勉強会だった。一時休止されていたものを、30年ほど前に復活したのだが、それがだんだん先生方も多忙となり、同人の方、一般に広く参加を求めるようになった。京都の同人の女性が中心である。「安心篇」のテキストに、皆さん悪戦苦闘だったと思うが、よくこれまでついてこられたと思う。
しかし、いま内容では「伝道」という命名がおかしいし、これ以上深く教義や聖教を深めるという雰囲気もない。もう少し皆さんの力に添った形を模索していた。お聖教に親しむという形式でもよかったが、それは「聖典講座」があるし、7月から「ご本典」を読む会は立ち上げている。というけとで、この集いでは一から華光双書を読むことにした。伊藤先生や悟朗先生の著述をしっかり読ませてもらいたいし、いまは品切れになっている「一願建立と五願開示」や「種々の安心問題」などの伊藤先生のものへと進んでいきたい。ということで、まずは悟朗先生の「親指のふし」の第1章からおこなうという告知をした。
ところが、その後、11月の華光大会に向けて小冊子を編集が進んでいる。伊藤先生の50回忌と、悟朗先生の3回忌を勤めさていただくので、それに合わせて、伊藤先生、悟朗先生、小生の3編の法話を掲載するもので、小冊子というより、かなりまとまったものになっている。
それで、急遽、これを読むことにした。といっても、まだ完成してはいないが、11月1日の発行を目指して、編集作業が進んでいる。タイトルは「非僧非俗のこころ」~華光を貫く精神~である。
名称=「仏書に親しむ会」
日時=11月8日(水)夜6時50分~9時
内容=新刊「非僧非俗のこころ」~華光を貫く精神~の輪読
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