ユーモア精神
2日間の法座が終わって、もう1日、別府温泉に泊まった。翌日は国東半島の仏さまを巡礼することにしていた。そしてもうひとつ連れ合いには会いたい方があった。2年前にも計画はあったが、地震キャンセルになったので、2年ごしである。
別府温泉にお住まいの無着成恭師を尋ねた。東北の山形のイメージを強いが、最後は、国東半島にある曹洞宗の禅寺(九州総まとめの寺)を建て直されていたからであろうか。
今回は、連れ合い劇団でお世話になっており、特に、体調を崩された奥さまをのお見舞いをしたかったのてある。
このあたりだろうとは予想していたが、なんと宿泊したホテルにほぼ隣接する場所にお住まいだ。ケアー付きの高齢者向けのマンションであったが、なんと地獄のど真ん中。目の前は白池地獄。ところが、朝は、連絡がうまくつかず、ちょうど出かけちれた直後。それならと、電車に乗る前のわずかな時間でもと、夕方に再訪問した。
生活綴りかたや山やまび学級という一世を風靡した独自の教育論を持たれた教育者として、またユニークな禅僧とてしも有名だ。何よりも、「子ども電話相談室」の名物回答者としても有名だ。
もちろん、ぼくは初対面。たまたまお見舞いの娘さんをお見送り中だったが、マンションの受付女性をハグして、「ぼくの恋人です」と笑わせおられる。「母乳がでる穴はいくつあるか知ってる?」といきなり聞かれた。連れ合いが首を傾げていると、初対面のぼくにも尋ねられた。「さあ?」と答えると、「さっそく今晩、奥様のお乳で数えてね」といわれて、『おっぱい教育論』という新刊をくださった。
ちょうど、奥様を看護士さんが観ておられたが、その横でも、「彼は浄土真宗の僧侶なので毛があるけど、ぼくはないやろう。もう毛(儲け)がないからや」と笑わせれている。いやいや、それを言うならぼくだって、かなり「もう毛(儲け)が薄くなってます」といわざるおえない。それにしても介護が必要な奥様とお住まいだか、まったくそんな暗さがない。九十歳をすぎられても、ユーモア精神で溢れたバイテリティー溢れたお姿には脱帽。勉強になりました。
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