国東半島の神仏たち(2)~熊野磨崖仏~
しめ縄のはった鳥居がある。み仏に会いに行くのだが、ここは熊野神社である。神仏習合だ。https://www.showanomachi.com/spots/detail/136
目の前に、石積の坂道が前に広がっている。なんでも、鬼が一晩で作り上げたらしいが、不規則に石が並ぶ。滑る石面を、傘を差しながら歩くのは注意が必要だ。途中から勾配がきつくなる。若い10名ほ
どの団体とすれ違ったが、みなレインコートを来て手ぶらだ。かなり足元が危ない。
まだ先まで石積みが続いている。どこまであるのか心配していたら、途中の左手にお目当ての熊野磨崖仏が姿を顕した。
国の指定史跡で、しかも重文である。なかなか立派なお不動さまと如来像である。45年も前に臼杵の大日如来の頭部を見た時は、予想外の小ささに拍子抜けしたが、こちらはなかなか立派な磨崖仏だ。不動明王はユーモラなお顔。一方、大日如来は穏やかななかにも厳しいお顔に見える。大日如来の頭上には、種子(しゅうじ)曼陀羅(まんだら)の彫刻があるが、雨と紅葉でうまく映っていない。(詳しくは右の案内板で)
雨が強くなって、休む場所もない。まだ奥の院はあるが、連れ合いは脇目も降らずに降りだし
た。晴れていれば問題はなさそうだが、帰りはかなり危険。ぼくも右手に傘、左手に杖と両手がふさがっているで、手すりもつかめずに滑らないように注意して下りた。法座の帰路なので革靴だったので、こちらもたいへんだった。
もし訪れる方は雨の日は注意のこと。レイコートや運動靴、スニーカー類がお勧めです。
≪↑鬼が一晩で築いたと言われている乱積の石段≫
≪↑不動明王像は、高さ約8メートル≫
≪↑大日如来像は、高さ約6、8メートル≫
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