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国東半島の神仏たち(5)~富貴寺~

Img_3515_2 ここまで道路もよく整備され、お寺の間の間隔も思った以上に近くて順調に進んで、いよいよ富貴寺である。

定期観光バスが留まっていたが乗客は数名とまばら。清閑という言葉が相応しい、参道の細い階段を上っていくと仁王門があり、右Img_3574手の本堂をすぎると、お目当ての阿弥陀堂である。富貴寺大堂といわれているが、三Img_3526間四間なのでけっして大きなお堂ではない。それでも、九州では唯一の国宝の阿弥陀堂で、しかも現存する最古の木造の建築は平Img_3530安時代の後期のものだという。どっしりした安定感のあるたたずまいで、風格もある。銀杏が落ちて、あたりに匂いがただよっていImg_3570た。

 やはり雨のため、その門は堅く閉ざされ、重文(旧国宝)の阿弥陀如来坐像や浄土図の壁画は見ることができなかった。ただ拝観料Img_3551300円を徴集されないのは、かなり良心的である。内部はみられなくても、国宝のお堂をゆっりく拝ませてもらえたのはよかった。やはり境内には石塔や板碑がたくさん建立されていた。本Img_3537堂に、阿弥陀坐像のお写真があったのでカメラに収めた。

 お昼をすぎ門前の食堂は近所のおばちゃんたちが食べていたが、名物の椎茸飯と田舎汁を食した。

 素朴な味だがおいしい。お店のおばちゃんに、雨で拝観できなかったことを残念がっていると、「どうImg_3553せ横から眺めるだけで、よくは見えませんよ」と笑って、「それよりこれがよく分かるから」と親切Img_3572にパンフレットをくださった。ありがとう。

 内部は観れなくても、静かなたたずまいに満足し、次に向かった。
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≪↑実物は見られなかったが、本堂の写真で拝観≫

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