国東半島の神仏たち(3)~真木大堂~
国東半島といっても、いつくかの市町村に分かれているが、このあたりは豊後高田市である。
それにしても、のどかな田園風景。半日、国東半島の山間部を回ったが、結局、一軒のコンビニも見かけなかった。自販機もそうそうない。日本の原風景でようだ。農業遺産の棚田もあるが、
稲刈りはこれからのところも。観光客も疎らで、誰とも会わないお寺も何カ所かあった。
真木大堂もそのひとつ。帰りに老夫婦に出会った
だけだ。
真木大堂は、六郷満山65ケ寺のうち最大の寺院であったいわれるが、今は衰退し、幻といわれる伝乗寺を継承しているという。しかし伽藍に往時の面影はないが、収納庫には立派な仏像群が安置されていた。御本尊の阿弥陀如来像は丈六の寄せ木造りの坐像
で、四天王が守護し(この組み合わせはなかなか面白い)、右手に不動明王と二童子(ただし福岡に出張布教中?)、左手に大威徳明王像。六面(お顔6つ)六臂(6本の手)六足という異形の明王で、水牛にまただっておられる。いずもに旧国宝(戦前)で、今は重
文だが、威風堂々とした、表情豊かなお姿は、文化力の高さを感じさせられのには充分である(ただし写真撮影は禁止。ガラス越しの拝観だった)。
ひっそとしたかわいいお堂が旧本堂だが、菊花の紋章がついていることからも、寺格の高さがしのばれる。
また国東半島の六郷満山仏教文化の特色として、多くの石仏、五輪塔、宝塔などの石j造の文化財を散見することができる。このお寺のお庭にも、(けっして古いものではないが)さまざまな仏塔類が安置されていた。ひとつひとつ見て回るだけでも、面白かった。ほんの少しだけご紹介。詳しくは左の写真の案内板で、、。
http://www.makiodo.jp/
≪↑大威徳明王像。ポスターを撮影したもの≫
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