お盆参り
11日、今年もお盆のお参りが始まった。山の日として祝日になってから、この日がスタート。
午前中は、南の方面。伏見や宇治を回り、午後からは鴨川沿いから鞍馬街道を北進する。山手の緑の多い地区だ。同じ方面の方が、同じ日になればいいのだが、なかなかうまくいかず、あと3回、宇治や伏見方面に出向くことになった。13日は、M家のお盆と京都支部を兼ねた家庭法座だ。
1年に1度だけにお会いするうちもあるが、皆さん、快くお迎えくださる。例によって、『阿弥陀経』を勤行し、弥陀経和讃と、「往覲偈」のいわゆる破獄の文をいただく。長年のおつきあいのお家では、皆さん、一緒に大きな声で勤行くださる。しかし、称名念仏になると、合掌はされても声はほとんど聞こえて来ない。これは毎年の課題。勤行をしてただくまででも、何年もかかった。現に新しいご縁の方は目で聖典の文字を追いかけるので精一杯だ。お念仏は、「南無阿弥陀仏」のおいわれを話せば、なんとなく声がでるが、なかなか身にはつかない。1年の1度、小一時間のご縁ではなかなか難しい。
ところが、この話題を耳にされたFさんが、ぼくが「では、お念仏申しましょう」と勧めた後で、「声に出してお念仏してくださいね」と念押し、皆さんにお勧めくださった。すると、「南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏」という大きな声が出る。そして、「家でお参りする時は、お念仏申してます。お坊様の邪魔をしてはいけないと思ってました」とのお答えが返ってきた。慣れていないというより、忖度があったんですね。普通は、法事の時にお坊さんのお経を邪魔しないように黙って聞いているのが、大半だ。でもそれは檀家さんの責任ではなく、長年の僧侶側の怠慢にほかならない。どうしても安易な方、楽な方に流れていくものね。法話の内容のしても同じこと。自戒を込めて教訓に。
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