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台風の三十三間堂

Img_3055_2 台風5号が接近する。昼過ぎ、聴講中の仏大の四条センターから、午後の講義は中止との連絡。事前申込制ではないのに、わざわざの電話連絡に感銘を受ける。何百人も連絡が必要だろう。

 仏の子供大会に家族で参加されたアメリカのKさんは、午後の予Img_3057定がキャンセルになった。何度か京都に来られているが、東西本願寺以外は拝観されたことはないそうだ。明朝は東京へ移Img_3069動。少しでも京都案内をすることにした。まずは東寺へ。ところが、閉門の時間ではないのに、駐車場が閉まっている。狭い門から車が出できたので、そこから入場するも、台風接近で拝観は終了とのこと。出入りは拝観の帰り用。雨、風ともに強くなっている。庭園拝観のお寺ではずぶ濡れになるだろう。国立京都博物館も休館日だ。ダメもとで、三十Img_3062三間堂に行くと、また拝観中。東寺もここも、台風の中で動き回っているのは、海外からの観光客ばかり。皆さん、英語の解説板を見ながら、熱心に拝観されていた。

 三十三間堂は通称で、正式名は蓮華王院本堂。ときおり激しい風がお堂を叩きつける中で、丈六の千手観音様を中心に、1001体ものの観音様と、その眷属で、鎌倉時代の写実的なリアリティー溢れる国宝の二十八部衆の神々を、ゆっくり拝ませていただいた。二十八部衆は護法の神々で、親鸞様が現世利益和讃で歌われている神様も多い。一番は、那羅延堅固の像。これは48願中26番目にある那羅延身(つまり金剛力士)の体躯を備えさせたいう願文にある。このような力強い神様が多かった中で、鬼子母神だといわれる摩和羅女像の合掌の姿は、信仰の内面の静謐さが伝わるようで秀逸だった。また台風の中で拝ませてもらう、国宝の風神・雷神像も格別。それしても1001体の観音様は圧巻の一言。http://sanjusangendo.jp/

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 傘が壊れるほどの強風中、三十三間堂の境内にある法然聖人の遺跡だけにはお参りした。この「法然塔」は別名「名号石」ともいれ、「土御門天皇」の命により、後白河法皇の十三回忌が営まれた際に、この地で、法然聖人がお弟子と共に「六時礼讃」を勤行し、書写した『浄土三部経』を奉納れたというのである。この碑の存在は知っていたが、施主が「土御門天皇」だっとは知らなかった。この4年後、親鸞聖人が強く怒りを結ばれた相手だったからだ。当初は、法然聖人を慕いながら、結局、興福寺学徒たちの圧力で弾圧する立場になられたということであろうか。 

ここをもつて興福寺の学徒、太上天皇(後鳥羽の院と号す、諱尊成)、今上(土御門の院と号す、諱為仁)、聖暦、承元丁卯の歳、仲春上旬の候に奏達す。主上臣下、法に背き義に違し、忿りを成し怨みを結ぶ。これによりて、真宗興隆の大祖源空法師ならびに門徒数輩、罪科を考へず、猥りがはしく死罪に坐す。あるいは僧儀を改めて姓名を賜うて遠流に処す。予はその一つなり。しかればすでに僧にあらず俗にあらず。このゆゑに禿の字をもつて姓とす。空師ならびに弟子等、諸方の辺州に坐して五年の居諸を経たりき。

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