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『阿弥陀経』(5)~依報(浄土の荘厳)(2)

国土の荘厳の続きである。

四、天楽妙華の荘厳
常に天上の音楽が絶えず、大地は黄金で、昼夜六回の花(曼陀羅華) の雨が降るという。そして、その衆生(聖衆)は、朝の靜寂の中で、華を器に盛り、他方十億万の諸仏を供養しては、正午までには戻って食事をし、その後、静かに国中を行道するというである。

五、化鳥説法と微風妙音の功徳
 六種の鳥が昼夜六回、妙なる声で説法し、聞く者は、仏法僧の三宝を念ずる。しかし、極楽には三悪道も、その名さえないのだから、畜生の鳥がいるのではない。あくまでも、阿弥陀仏が説法のための方便・化現であると、釈尊は教えてくださっている。
 ちなみに、その説教とは、
・五根は、1信・2精進・3念・4定・5慧の五種のさとりへの実践徳目。
・五力とは、五根が増し、煩悩や悪を破り、さとりを開かせる、勝れた力と働き。
・七菩提分は、七覚分のこと。1念・2択法・3精進・4喜・5軽安・6定・7捨
・八聖道分は、八正道のことで、1正見・2正思惟・3正語・4正業・5正命・6正精進・7正念・8正定
などが説かされている。
 また、宝樹の並木や鈴の付いた網が、微風に揺れ妙なる音楽を奏でるが、これもまた説教で、聞く者は、仏法僧の三宝を念ずる。
 以上のように極楽は荘厳され、多くの功徳に満ちている。

(余義)
  ところで、『称讃浄土経』(玄奘訳)では極楽の依報荘厳を終えた後に、「たとえ百千倶胝那由多劫の間、百千倶胝那由多の舌をもって、一つ一つの舌が無量の声を出で、その功徳を讃ずるも、なお尽くすことあたわず」とある。つまり、どれだけ褒めつくして褒め尽くせない程、極楽の荘厳の無限なることが強調されているのである。

 ちなみに、この文、親鸞さまに影響を与え『諸経讃』に、

「百千倶胝の劫をへて    百千倶胝のしたをいだし
 したごと無量のこえをして 弥陀をほめんになほつきじ」

と顕しておられる。よくご法話でも取り上げる尊い和讃である。

 ほかにも「楽」の三種類(曇鸞大師『往生論註』)を
(1)外楽=物質的な、外部的な楽しみ
(2)内外楽=精神的な楽しみ
(3)法楽楽(ほうがくらく)=仏法の楽しみ。智慧によって起る。
 阿弥陀仏の功徳を愛楽(あいぎょう)することから起る。と頂いたり、

「なぜ、極楽が七宝などで飾られた世界として語られのか?」とか、何よりも根本的な、「地獄と極楽」の関係についてもお話した。

 もう詳しくはやめるが(通信CDをこ購読ください)、皆様には、本論よりも、最後の迷いの世界の三界二十五有や六道などに質問が集中した。たぶん、悟りの世界である極楽の有り様をいくら聞いても分からないが、わたしがへ巡ってきた迷いの世界には、まだまだ執着して未練があるということだろう。

 さて次回は、もう1度7月にありますので、ご注意ください。7月16日(日)昼1時30分~です。京都は、祇園祭の宵山ですね。聖典講座のあと、四条まで足を延ばしてもいいでしょう。奮ってご参加ください。

http://keko-kai.la.coocan.jp/event/2017/detail/07/seiten2017-7_2.htm

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