真カ研「交流の集い」
真宗カウンセリング研究会は、ここ数年、会計の問題でゴタゴダが続いていた。痛みも伴う部分もあったが再出発をすることにした。
「交流の集い」と称した集いを持つ。主なメンバーがだいたい揃い、新加入の方も2名、元会員も2名の参加がある。外部からの参加はなかったが、こじんまりとしたいい集まりとなる。四名がそれぞれのところを発表する。「棚卸し」として称して、これまでのカウンセリングとの出会いと、いまの居所を確認するお話をくださる。
またD-pcaを理論的に押さえてくださるお話には、改めていろいろと教えられた。最近の研究会は、真宗カウンセリングの原点であるロジャーズのカウンセリング理論を学ぶ場となっているが、この研究会の独自性である「真宗カウンセリング」について深く掘り下げる時機がきているような気がした。ぼくも、真宗カウンセリングの特色の一つである、二重関係(二重構造)に関することをお話させていただいた。要は、真宗カウンセラーの態度として、相対的次元と絶対的次元の二重性があることが特色だが、二重ではなく一重で十分成り立つのではないかという反論の論文も発表されている。しかし、この二重関係であってこそが、ダイナミックで、かつ融通性のある真宗カウンセリングが展開できるのではないかと考えているのだである。
その後の臨時総会や懇親会も楽しかった。参加の皆さんにもいろいろと刺激になったようで、10月以降の月例会では、『育ち合う人間関係』のなかの「真宗カウンセリングの成立」の章を読む進めることが楽しみである。
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