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広島支部大会~十重二重のご因縁~

Img_1519  6月は宿泊での広島支部大会である。「大会」と書いたがそれは以前のことで、今は、普通に支部の宿泊法座だろうが、以前は、そんな意識が広島の皆さんにあったと思う。宿泊だが広島の方が中心。最近、島根の方のお参りが少ないのが気にかかる。

 知らない顔はなかったが、最初は、改めて華光とのご縁のところ、また今の課題を出し合った。先月も感じたが、このところ広島支部のImg_1527座談会は、なかなかいい感じになっている。

 法話は、アメリカでの家庭法座で感じたことを中心に聞いてもらった。ぼくの中で、今回のアメリカでの法座のご縁は、かなり大きな転機になりそうな予感がしているのだ。

Img_1533 しかも今回のアメリカ法座は、広島支部との関係もかなり深い。法座に集まった方の大半は、広島出身の方が多かった。それだけではない。もともと、華光の広島支部の出発点のご縁と、今回のアメリカ法座の出発点のご縁は、まったく同じ先生のご教化によるご兄弟が、そのルーツになっているからだ。

Img_1531 先生の名は、羽栗行道師。アリメカで開教師として活躍されているが、罪悪観の徹底することで、ほんとうの自己に出会うことを、具体的にまた鋭く説かれた名師である。

 その先生にアメリカで出会われたのが、広島から開拓のために渡米されていた「武一氏」である。この一大事のご法を、家族や親戚縁者に伝えるために、羽栗先生の帰国と一緒に、日本に戻られたのでImg_1516ある。その後、武一氏のお子さんも仏法を聞く身となられて、全員、華光とのご縁を結ばれている。広島だけでなく、奈良や東京に移られたのちも、ご縁は途絶えることはなく続いている。そのお子さん(武一さんからはお孫さん)が、今回の法座に参加されている(つまりクライドさんとはハトコになる)。今は、お孫さんから曾孫さんへ。さらには玄孫(やしゃご)へと、ご縁はつながっているのだ。実は、この関係は、一昨年の広島廿日市での壮年の集いで、詳しくお聞きしたのだ。

 そしてその「武一氏」の弟にあたるのが、アメリカの「米一氏」である。そのお子さんたちも、アメリカで仏法を相続されて、皆さんが華光とのご縁を結んでくださったのである。今回は、米一さんのお孫さん(長女、長男、三男の方)のそれぞれのお子さんとその連れ合い、さらには曾孫さんにあたる皆さんが、法座に集ってくださった。こちらも、お孫さん、曾孫さん、さらには玄孫(やしゃご)へと、ご縁がつながっていこうとしているのだ。

 そう考えると、日米と地域は異なるが、まったく相似形のような形で仏法相続されている、なんとも不思議な稀なる一族である。

 それは、皆さんだけではない。羽栗先生から皮切りに、伊藤康善先生、そして父でもある増井悟朗師とご縁がつながって、いまのぼくがここでご法縁を結ばせてもらっているのだから、これもまたなんとも有り難い、不思議なご因縁である。

 これは目に見えて遡れるだけでも、十重二重のご因縁の賜物なのであるが、過去世からのご因縁を心馳せたなら、まさに「遠く宿縁を慶べ」としかいいようがないのだろう。すべて、阿弥陀さまのご執念によるものにほかならないのだ。

 緑に囲まれた会場の神田山荘には、終始、ウグイスの声が響きわたっている。「ホーホケキョ」-「法、聞けよ」の呼び声である。まるで浄土にあって六鳥の説法の声のようだった。
 

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