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常に求道者でありたい

Img_0200 京都駅の新幹線ホームには、西本願寺の「伝燈奉告法要」看板広告が掲示されている。

 親鸞聖人が明かにされた真実の法燈が確かに受け継がれて、いま、ここまで届いてきているのである。その受け継がれていく真実の燈火とは何々か。伝えるべき燈火とは? それをお考えになるのがご門主のお仕事なのだろう。

 同時それは、私達ひとりひとりにも同じ問いが投げかけられている。私が受け継ぎ、この胸に燈していただいた法燈とは、一体、何なのか。各々に、それがどんな形で私に届けられているのだろうか。

 もちろん、弥陀の本願を発したお念仏のお心なのだが、それは法蔵菩薩さまの願いを源泉とするものだ。すると、常のそのおこころ、その精神に根ざし、そこから離れないのである。ならば、それがわが胸に届いているならば、不法懈怠の虚仮不実の身ではあっても、常に求道者として歩み続けたい。道を尋ね、真実を求め、歩み続けていきたいのである。

 私の歩みに卒業はないのである。

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