『人生フルーツ』
『人生フルーツ』を観る。
東京では昨年から評判になっているが、京都はこの5月からやっと映された。1日1回上映なので、連日、立ち見がでる盛況ぶりだ。
愛知県の春日井市のニュータウン。自然と共生する街づくりをされている老建築家夫婦が主役だ。その立ち居振る舞いが、まったく素敵だ。自然と共にいき、衣食住を整えて、かつ無理なく生きておられる姿が、共感を呼んでいる。
実は、市井の老夫婦の晩年(どちらかの死まで)を地道に追いつづけるドキュメンタリー映画を、最近よく観る。昨年ならば、山口の山に住む夫婦と家族の25年を追いかけた『ふたりの桃源郷』、お隣の韓国でヒットした『あなた、その川を渡らないで』もそうだ。こちらは98歳と89歳の純愛物語。けっこうジーンとなった。
その2本と比べると、人生フルーツの二人には、生きる指針というか、哲学的なよりどころがかなりはっきりしていて、それが凛とした生きざまにつながっているように思えた。モットーは「年を重ねるごとに美しくなる人生」.。
ただヴィム・ヴェンダース監督の『『誰のせいでもない』と、2本続けての鑑賞だったので、ちょっと眠ってしまいましたが…。
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