バー ジョンアップ~4月の東京支部法座~
全国でもいち早く桜が開花した東京はもう散り始めているが、まだ会場までの公園の桜がきれいだった。長持ちである。
支部長さんが交代し、急遽、支部法座が年6回の予定が、毎月行われるようになった。意欲的なのは結構だか、参加者はたいへんなのかもしれない。その余波か、初日のお参りはこれまでになく少なく、お泊まりも最低人数とちょっびり寂しかった。
それならば、少人数ならではのことをやりたかった。歎異抄14章の用意もあったが、皆さんに計って、昼座も夜座も通して座談会をおこなう。といってもフリーな非構成なものではなく、指向性をもった、テーマを設けた座談形式だ。
福岡では導入程度のつもりだったが、盛り上がって一座が、それだで終わった。それで、初めての方が多かった北陸法座でも行ったら、時間内で最後まで終わらない程、活発であった。その直後には、予想外の方が、5月の「真宗法座の集い」を申し込まれて、びっくりした。
ということで、今回は、かなり確信をもちながら進めることができた。丸1日を3つのテーマでの語らいで通すところまで、バージョンアップしてきたのである。
10名足らずと人数も手頃、顔見知りばかりで、緊張や構えが少ないということも、幸いした。
(1)なぜ、ここ(華光の集い)に参加されるようになったのか。その出会いと、ご因縁(特に外縁)を具体的に語る。
(2)では、なぜ聞法を続けようと思われたのか。その内なる動機。正解ではなく、ほんとうの内にある動機を、具体的に語る。
(3)いま、私の課題、問題点、悩みなどについて、率直なところで語る。
というもので、それぞれを順番に語り、その後で分かち合うということを、3回に渡って行った。ぼくも、一参加者として、華光との出会い、なぜ聞法に興味をもち、どんな内なる動きがあったのかも、そして、いま、僕自身の課題も、率直なところを聞いていただいた。
それにしても、皆さんのことを全然わかっていなかったんだな、と思わされた。何十年もおつきあいのある方のことでも、新たに聞かせていたただくことが多くあり、驚いた。結局、人のことは知っているようで、何も分かっていないのだという当たり前のことに気付かされた。
そして、リラックスして、といって雑談や飲み会ではなく、しっかりと自分を開いて語っていただくことが、その方にとっても収穫があるが、同時に、それが皆さんにも還元されて、法話を聞くのとはまた一味違う、それぞれからご法を聞かせていただくように感じられた。
これからも機会があれば、さらに工夫しながら勧めていこうと思います。
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