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収穫のあった寺院布教

Img_0050 2年半ぶりに西光寺の法座にお招きいただく。春の別修永代経法要は3日間の法座、これは5年ぶりだ。5年前に、この法座で連れ合いと出会ったのだから、その意味では懐かしい。今回も夫婦でお邪魔することになった。彼女は飲み要員でもある。2日間、何時まで付き合えて、かつ法話でも居眠りしないという、耐久聞法(?)である。

Img_0064  今回は「イキイキした法座を共に創造しよう」を大きなテーマに、「何を、どう、何故、聞くのか」を問う法話を考えた。一方通行ではなく、皆さんとも交流しながら、深めていく法座にしたかった。

Img_0061 今年は初日が日曜日だったので、大勢のお参りだ。それでもこちらからいろいろと質問しながら、その出てきた答えにそって話を膨らませていった。「浄土真宗では一番何が大切だと思いますか」とか、「何故、聞法しておられるですか」とか、「何を聞かせていただくのですか」といった具合、大きな問いをだす。思った以上に皆さんが、答えてくださった。ご住職も、易しい一言のImg_0078_2言葉で答えてくださる。そこからまた皆さんが反応されるという具合で、そこを受けたり、膨らませたりしながら進行した。後席は、それを含めて法話するという具合だった。

Img_9992 夜座は法話をせずに、いきなり車座になり、自分を語るテーマでの座談会にした。人数は減ったが、両日とも30名ぐらいはおられた。
 華光の集いなら躊躇はないが、知らない方もあるので戸惑いはImg_9994あったが、これまでのご住職との信頼関係や仲間もおられるので、場を信じることにした。

「あなたのお寺との出会い、ご縁を教えてください」
「いま、何を課題に、もしくはどんなテーマをもってお参りにきておられますか」などである。

Img_9991 これがまた面白かった。7、8名のお坊さん、ご住職方も4、5名交じっておられる。その方と、初めて参加される方も一緒になり、丸く座って、同じ問いに真剣に答え立てくださった。

 門徒さんの中には、焦点を定めてご法を喜ぶ方がおられる。父のご示談でお念仏を申される身になられた方もある。今回も、「お父様のご法話は忘れません」「ずいぶんお育てをうけてきました」とか、「ほんとうに有り難かったです」など、複数の方からお声をかけてくださった。ただお名前とお顔が一致するのは数名だけだ。少しはお顔だけは覚えている人もいるが、初めてお目にかかる方も多い。それでも、おかげで皆さんと一層、親しくなった気がした。2日目の夜座では、お一人お一人がとても大切な御方に思えて、最後にお念仏のワークで締めくくった。

 一方的な法話でなくても、こんな形で寺院布教ができることが、ぼくにとっても大きな収穫となった。もちろん、これまでのお育てや、ご住職が示されたブレない方針が下地になっていることはいうまでもないが、これからの伝道布教の大きなヒントになった。ありがとうございました。
 

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