浄土真宗と本願寺の名宝Ⅱ
ご本山の伝燈報告法要記念の、龍谷ミュージアムでの「浄土真宗と本願寺の名宝Ⅱ」に行く。
Ⅱとあるのは、昨年の秋に「Ⅰ」も鑑賞に行った。名宝展とあるので、本願寺の所蔵の国宝の名品も展示されている。が、なぜか西本願寺所有するのは、「本願寺三十六家集」とか龍大が所有の「類聚古集」といった歌集ばかり。美術品としては超一級品かもしれないが、まったくお念仏の教えとは関係ない。もちろん、法宝も展示されているが、そのほとんどが末寺の名号や阿弥陀仏像であって、本願寺所有のものは少なかった。第一期と同様、歴代ご門主の肖像画が順番に展示されるのが、第1室のメーンである。
もっとも期間限定(1週間ほど)で、Ⅰ期は「鏡御影」、Ⅱ期は「安城御影」と肖像画は展示されるようだが、聖人直筆はなし。若き日の筆の「観無量寿経註」とか「阿弥陀経註」。せめて「清書本」でいいので「教行信証」といって、聖人ゆかりの著作ももっと惜しみなく展示してもらいたかった。
確かに本願寺の名宝に違いないのだろうが、絵画や書といった美術品よりも、もっと教えに直結したもの、もしくは信仰の対象となるものを展示してもらいたいという欲求不満は残った。
もっとも共に招待券で鑑賞だったので文句は言えません。有料なら、、、、ぼくはパスする内容かな。
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 『居酒屋夢子・1961』(2022.11.16)
- 大須演芸場での「釈迦内柩唄」(2022.09.22)
- 「ブッダのお弟子さんたち」展(2022.06.17)
- 「最澄と天台宗のすべて」~伝教大師1200年大遠忌記念~(2022.06.01)
- 国宝、聖林寺十一面観音展(2022.03.14)