吉崎(1)御山(御坊跡)
久しぶりに吉崎御坊にお参りする。子供たちときたのは5年ほど前か。連れ合いは、「たぶん初めてだろう」といっている。
ナビどおりに進むと、東西の別院を通らずにいきなり吉崎御坊跡(御山)に着く。いつもは徒歩でここまでくるので、車で入れることに驚いた。蓮如上人のさまざまな遺稿をお参りしていたら、東別院の方が
こられて、パンフレットと説明してくださる。
ここは、大谷破却のあと、たびたびの難を逃れた蓮如上人が、「虎狼(ころう)のすみなれしこの山中」に開かれて、あっというまに未曽有の仏国土に発展する。上人、57歳の時。しかし、時代は戦国の混乱期。加賀の守護、
富樫氏との抗争に巻き込まれることを避けられた上人は、4年あまりでこの地を退去されることになる。
御山には、お手植えのお花松(吉崎七不思議のひとつ・写真1)、本堂跡(写真2)、腰掛石(写真3)に、腹籠もりの聖教で有名な本向房了顕師のお墓(ただし近代の石碑・写真4)や、上人の第
四女で26歳で逝去された見玉尼のお墓(写真5)、などが点在しているが、その中心に、高村光雲作の蓮如上人像がお立ちになっている。なんでも彼の四大作(上野の西郷さん、宮城(きゅうじょう)の楠木正成、博多の亀山天皇像)だそうだ。(火事の時、カニの大群が消火にあたった
という七不思議の故事から、カニの飾りだった)
蓮如上人が愛でられた北潟湖や鹿島の森の風景は、昔も変わらない。サクラまつりにはまだ早かったが、1本だけ早咲きのサクラが咲いていた。開花するとまた花をそれるだろう。
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