何事にも先達は……
「何事にも先達は、あらまほしきもの」
子供たちは、一足早くブラジルに帰って、2月からの新学期を迎えた。家庭教師のメル君は、まだしぱらく京都にたが、今日、帰国の途についた。子供たちがブラジルでいちばん頼りにしているのが、彼である。これだけ日本が上手くて、親切に対応してもらえると、大いに助かる。メル君にしても、日本人と接して、リアルな日本事情が分かるということで、お互いにメリットがあるようだ。お世話になっているお礼に、先日、最後にお別れ会をした。日本の雰囲気のある居酒
屋に誘った。日本酒も好きだし、刺身や魚も食べる。魚の目玉を食べて、おばちゃんも拍手👏 性格も日本人のようだ。
東京から始まって京都に宿をとり、レールパスで、広島、姫路、彦根、大阪、奈良等を訪ねたようだ。
奈良では、東大寺に言ったいう。建物と鹿の話ばかりなので、大仏さまのことを聞いたら、拝観していないというのである。東大寺にまで行き、大仏さまを拝まないとは、残念な話である。同じように、広島では原爆ドームの雰囲気には感じたようだが、原爆資料館には入館していないという。入館料が不安だったらしいが、数百円のことである。話を聞きながら、いろいろ訪ねておられても、これと類似したことがあるようだ。
これは、ぼくだって、外国や知らないところにいくければ、まったく同じことだ。
徒然草の「仁和寺のある法師」ではないが、何事も先達-導き手やガイドがいないことには、ほんとうに見るべきもの、行くべきところが分からないで、その周辺でも満足してしまうのだと感じた次第。うーん、そのまま聞法に通じるじゃないですかね。
もっとも、観光の場合は、ご本人たちは大いに日本を満喫されて、楽しんでおられるのだから、それはそれでいいのである。
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