宝ヶ池~珍しい訪問者~
言葉が分からないが、雪に大興奮なのはおばあちゃんだった。この旅で生まれて初めて雪を観たという。日曜日は、大雪の広島を堪能したそうだ。もう少し歩きたいというリクエトスで、近場で、まだ雪があるだろうところを目指す。日曜日の都道府県対抗女子駅伝で大雪になっていた国際会議場あたりを、車窓から覗き、宝ヶ池に戻る。宝ヶ池に、この季節、夕方に訪れる人はまずない。
それゆえだろうか。珍しい訪問者が駐車場にいた。鹿が三匹も降りてきている。野生シカが、こんな都会に出てくることに驚いた。が、驚いたのは鹿も同じことで、すぐに少し小高い場所に逃げた。人間を警戒している。奈良や宮島ように、餌付けされ飼い馴らされたものとは違う。山から、交通量のある道を横切ってここまできたのだろう。警戒しつつも、まだ見えるところで草を食べ続けていた。
雪にいちばん喜んでいたおばあちゃんは、ちょっとした雪合戦をしたりして、はしゃいでいる。
ぼくも今回、予期せぬ形で、国際会議場や宝ヶ池の雪景色を見ることが出来た。雪の金閣寺も、生まれて初めてである。来客でもないと、まず訪れることはなかっただろう。
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