雪の金閣寺

　 ブラジルからのお客様を連れて、京都を案内する。

　両親がイタリア系とドイツ系なので、ギリシャ彫刻のような白人男性だ。それが大の日本好き。そしてオタクだ。しかし趣味の世界だけではなく、サンパウロ大学で日本語を学ぶ秀才である。ブラジル人といえば、陽気で、女性にやさしく、サッカー好きでというイメージがあるが、中には、人見知りで、ハグも苦手で、サッカーよりもＪ－POPが好きなブラジル人もいるのだ。「ぼくは前世で日本人でした」という流暢な日本語で、ご挨拶。これが待望の初来日で、見るものをすべてが珍しく興奮している。しゃべるだけでなく小説を読むレベルでも漢字も読解できる。街角の表示などなんなく読んでいる。

　京都の超定番の観光地、金閣寺へ。週末に降った雪景色を、ちょっとだけは期待しはいた。

　期待以上でした、美しかった。

池も凍り付き、雪も降りだした。

　それにしても、たくさんの外国人観光客で、混雑してました。