冬の北海道へ(6)~一乗寺訪問
層雲峡から旭川のラーメン屋台村で、旭川ラーメンを食べる。お店は、青葉。外国からの観光客で一杯だ。特に、東南アジア系の観光客が多いのは、雪が目当てで、みんなはしゃいでいる。雪が珍しく喜んでいるのはぼくたちも同じなのだか、さすがに5日目となるとそ
れにも慣れてくる。
アイヌ関係の施設に寄る計画だったが、次ぎの約束が迫っていて急いで深川に戻ることにした。
一件目は、連れ合いが高校時代から馴染みの喫茶店に立ち寄った。実は、これまで予定を立てながらも縁がなかったお店で、マスターが歓迎してくださった。とにかくマスターの色鉛筆による模写された絵がすごい。これをみるだけでも価値がある。
二件目は、今回の旅の目的でもある。一乗寺に向かう。信楽ゼミの大先輩で、社会的な実践活動にかけては、第一人者のT先生にお会いすることだ。不思議てことに、何度かゼミ同窓会で同席しT先生の朋友の方とは知り合いでなのに、なぜかまったくご縁がなかったのだ。T先生も、華光のことも父の名前もよく知っておられるし、真宗カウンセリングに参加されてことがありながら、華光とはご縁がなかったという。
ところが、連れ合いとは同郷、しかも劇団の有力な支援者のおひとりで、保育園の関係で果樹園との付き合いも長くて、家族ぐるみのお付き合いであることが分かって、今回、お寺を表敬訪問させていただいた。
とにかくいろいろな話が出た。恩師の信楽先生の教え、教団改革の経緯、ブラジルの仏教会の事情、もちろんご自身の活動と、話題が次々と溢れ出る。すごいエネルギーだ。
朝鮮半島から強制連行され家畜同然に、埋葬もされないまま野垂れ死された方々の遺骨収拾し、朝鮮半島に届ける実践活動を行い続けておられる。ともすれば、かわいそうな人達の遺骨を返し喜んでもらうボランティア程度の認識しか持てもらえないようだが、そうではない。私たちの共業、罪業を逃げることなくみつめること。そして被害者・加害者の垣根を超えていくこと。さらには、両者が怨讐を超えて互いに手を携える活動をされているのである。言うは易し行うは難しで、けっしてたやすいことではないのだが、それを長年にわかり実践されているのだから、まさに菩薩行である。7月の聞法旅行では、半日、もしくは1日、資料館や実際の現場を訪れるこども含めて検討している。一風変わった聞法旅行になることを願っている。
正月まいりのご多忙の中を、時間を割いて歓待してくださり、帰りには、すっかり暗くなっていた。
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