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智積院の紅葉

Img_5593 桜と紅葉のシーズン、両親と京都のお寺に行くのが恒例になっている。昨年からは、母一人だけになった。だんだん歩くのも不自由になって、石畳や階段の多いところは無理だ。できれば、観光客でImg_3040_2ごった返してるところもダメだ。昨年の山科の勧修寺~随心院は、その意味ではよかった。http://karimon.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-379e.html紅葉シーズンの京都で、あまり行ったところ以外で、歩きやすい、人出の少ない穴場を探すのは、難Img_7015_2くなっている。しかし。今年は、早々に決まっていた。しかも、9月に下見をすませImg_7031_2ているのである。聞法旅行の時、東山七条の智積院の会館で昼食を食べた。少し自由散策の時間もあったが紅葉が多かった。添乗員のNさんからも、「ここの紅葉は、当たり外れがないでImg_3041_2よ。東山の便利な場所なのに、穴場です」と教えてもImg_6999_2らったからだ(1枚目の写真)。しかも、会館から15分もあれImg_7126ば着く。

 支部法座と寺院布教の間の1日(11月22日)、智積院へ。晴天。暖かい。東大Img_6984_2路に入ると、観光バスが多く東福寺あたりは渋滞中。観光寺院の駐車場は閉鎖中で、その先の清水寺界隈では周辺のコインパーキングまで閉鎖しているとの掲示。智積院は、Img_7095東大路七条通の交通至便の場所だ。観光バスがドンドンはいてくる。恐る恐る駐車場に行くが、乗用車はまったく並んでいない。少し待つだけで駐車できた。しかもである。無料ときている。

 観光バスは昼食のための団体で、拝観とは別のようだ。本願寺のImg_6982_2伝燈報告に合わせImg_7125た団体もあって、話しかけると兵庫県の人達だった。これから本願寺に御参りするという。

 さっそく境内へ。見事な紅葉だ。青空にも生える。赤、黄色、ダイダイに、緑と、まさに錦織りなすである。

Img_7052 混雑もそれほどでもない。しかもである。駐車場だけでなく、本堂も、この見事な紅葉の境内も、拝観料はいらないのだ。これには一番驚いた。京都の有名寺院で、浄土真宗以外でこんな太っ腹のお寺は少ないのではなImg_3067_2いか。

 真言宗智山派総本山。正直、智山派とはあまり聞いたことがなかった。なんとImg_7092末寺は3000ケ寺もあり、その中には、節分で有名な成田山新勝寺、初詣の川崎大師、そして高尾山の大本山に、大Img_7077_2須観音などの別格本山もあるとのこと。どこも超有名な、しかも関東の裕福なお寺ばかりではないか。その総本山ともあると、これだの余裕があるといことか。

Img_7103_2 智積院というと障壁画が有名だ。国宝の長谷川等伯の障壁画は、彼の作品のなかでも逸品中の名作で名高い「楓図」Img_7034_2_3と「桜図」などを所有している。どうも、そのイメージが強すぎて、こんな立派な庭園があることをしらなかった。ということで、ここは拝観料をはらって、国宝の障壁画の数々と、名勝庭園を散Img_3069_2策した。書庫にあった等伯障壁画の模写で彩られていた。忠実に再現されたものだろうが、ホンモノを見た後では、違いは歴然。不思議なものだなー。さImg_7117_2らに、講堂には、平成になってたからの新たな襖絵の逸品が奉納されていて、墨の濃淡だけで描かれる四季も見事だったが、こちらは撮影禁止だった。

 母のゆったりしたペースに合わせたこともあったが、紅葉だけでなく、障壁画に、庭園も、たっぷり堪能できて、みんな大満足であった。Img_7000_2Img_6985
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