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奈良の大仏さま

Img_7473 母と子供たちを連れて、奈良へ。
 お目当ては、奈良国立博物館の「なら仏像館」である。

Img_7487 まずは、東大寺大仏殿へ。大仏さまは、ほんとうに何十年ぶりかある。

 これまでも何度か訪れているが、もうすっかりImg_7492忘れていた。

 大仏さまのお姿ではなく、回りの神仏さまのことである。

 左右には、塑像の観音菩Img_7499薩と虚空藏Img_7517菩薩。

 そして四隅には四天王像が安置されていた。

 あと美術品ではないが、Img_7506本堂にはいる軒下の賓頭盧尊者も大きくて、しかもなかなか迫力のあるお顔だ。

 そして、例の柱にくり抜かれた大仏さまの鼻穴Img_7511抜けは、昔からの名物で、今も、外国からの観光客も歓声Img_7490を上げて挑戦していた。途中で、詰まる人もいて、賑やかだった。京都もそうだが、ここも海外からの観光客、なかでも中国の方がやたら多い。入ったImg_7515店では、「メニューは日本語でよかったですか」と聞かれた。「もう何が何やらわかりませんわ」とボヤイておられた。回りは、ほとんどアジア系の観光客だ。大仏だけでなく、鹿にも大歓声をあげている。子供たちが大喜びなのは、全世界共通のImg_7486ようだ。

 大仏さまは、正式には盧遮那仏(るしゃなぶつ)坐像。もともとは奈良時代、天平の作だが、度重なる戦火や天災によって壊滅的な被害を受Img_7504けながら、その度に深い信仰の力によって、鋳造や修理がなされている。鎌倉や江戸時代などの時代ごとの補修によるImg_7501_2寄せ集めなのである。華厳経の世界の現れなので、蓮華坐の蓮弁には、蓮華藏世界か顕されているのも、目の前でImg_7503みることができたりもある。

 何よりも大仏さまよりも、大仏殿(正確には、東大寺金堂)の立派さに目を見張った。東西本願寺などと並んで、現存する世界最Img_7528大級の木造建築である。大仏さま同様に戦火によって焼け落ち、何度も再建されているが、いま、目にするものは、江戸の元禄の時代のもので、規模を縮小して再建されたそうだが、これで小さくなったというのだがら、もともとの立派さが窺える。

Img_7534_2 大仏さまや大仏殿は、江戸期の再建だったりするのだが、その前に据えられた八角灯籠は、戦火をくぐり抜けたもので、大仏開眼当時の逸品だと言われている。それにしても見事浮きImg_7527彫りだった。案外、忘れられがちだが、これもまた国宝。東大寺には、国宝だけでも30点近くもある、日本の宝といっていい場所。

 でもいちばん驚いたのが、そんな世界の宝の大仏さまもん、大仏殿の中も写真撮影がOKということだ。

 大仏さまだけに、懐が深いー。
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