201本+8本~『独裁者と小さな孫』から『ニコラス・ウィントン』まで
年間の映画館の鑑賞数が、200本を超えた。
200本に近づきなが、ながらく180~190本(つまり2日1本)のペースだったが、映画を見出して13年目で大台達成である。
実は、昨年も、かなり多忙な1年だったが、隙間時間には映画館に通って、人生でいちばんよく映画を観た年だったと記したのに、1年で更新して、今年は初の大台達成である。
1本目はジョージア映画(合作ですが。旧ソ連のグルジアの新しい国名)の『独裁者と小さな孫』。政権を追われた老いた独裁者と幼い孫の逃避行の果てに起こる人間の業を描いた、イランの名監督(亡命中)巨匠モフセン・マフマルバフ監督の傑作。
そして、今年の締め201本目は、チェコ、スロヴァキア合作の『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』。
第二次大戦開戦前夜のチェコ・スロヴァキア。他民族の豊かで自由な国は、大国の都合でナチス・ドイツに併合される。ナチスによる迫害からユダヤ人の子供達を救い、亡命を手助けるために、私財を投げ出し、自らの力をつくして、数々の困難のなかで、669人もの子供達を英国に亡命させ、里親を見つけ、命を救ったのである。しかもその事実を、奥様も含め50年間も知られることはなかったのだ。それが偶然に知られることとなり、50年ぶりに救われた子供達を感動の再開をする。
こんな展開があるとは、、。僕も涙が溢れたが、周りの人たちもみな、、、。
それにしても、100歳を超えても、常に新しいことにチャレンジし続けるニコラスに脱帽。こんな人がおられて、その精神がいまも生きていることは感動的だ。ナチズムの狂気も人間性なら、この菩薩のような強靭で、無私の慈愛も、また人間性。
最後は、感動で今年も映画の旅を終えた。
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