高崎山でシャーロット
ここも40年ぶりである。ここは国立公園・高崎山自然動物園というのが名称らしい。
歩きはしんどいので、さるっこレールというモノレールのようなほのぼのした列車にのって、エサ場へ。
高崎山は野生の日本ザルの生息地で、その餌付けに成功して、いまや世界で最大級の群生サルと接することの出来る場所となっている。飼育ではないので、あちら
こちらに出没して、間近にみることができる。もちろん野生ではないので、目をじっと見ないとか、食べ物ださないとかの注意があった。こんな人もいるのかどうか知らない
が、「決して持ち帰らない」とのこと。当たり前だけどね。
エサ場でのエサよりは、なかなか迫力がある。ぼくの股の下も、何度もサルが通り抜けていった。うまいものである。
群を率いるボスは堂々として、人間がみても、態度といい、体形といい、ボスザルの風格がある。ボス以外にも、順位づけはあるが、メスを束ねる婦人会長なるサルもいた。秩序だった社会集団を形成しているのである。
でも、ちょっと前にこの高崎山を有名にしたのは、シャーロットと命名された赤ちゃんザルだ。たまたまイギリス王室の赤ちゃんにあやかり、人気投票で命名されたのが、「王室を愚弄する」「不敬だ」などとネットを中心に批判がおこり、ちょっとした騒ぎとなった。結局のことろ、イギリス大使館や本家王室から、別に使用は問題はなしとのことで、一見落着した。
いまから思うと、あの騷動はなんだったのでしょうね。とっても今日の日本的な騒動だった。
1000頭近くの群の中で、分かるはずなどないと思っていたら、ちゃっと目の前に現れてきて、「この子が、シャーロットです」との説明までもある。、説明役の女性にしっかり懐いて、エサ係の女性にもしがみついていた。逆に宣伝効果は大きかったようだ。
別にサルたちがいるだけのことだが、童心に戻った気分になる場所だった。ところで、観光客で賑わい、サルも群生しているが、禅宗のお寺の所有地になっている。
たまたま歩いてた禅僧に、Tさんが、「ここで接心もされるのですか」と尋ねられたら、「ハイ、もう気になりません」とお返事。
サルの記憶はあるけれど、お寺の記憶はまったくなかったなー。
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