隠れた主役
今日の広島支部法座の主役は、1年前にご逝去された、この家の主だったUさんだろう。
満面の笑みを浮かべた遺影が、私達を迎えてくださる。
昨年の10月も法座の会場に提供してくださった。その直後に倒れられ、そのままお亡くなりなった。老少不定の理とはいえ、ほんとうに驚かされたが、同人の皆さんにとっても、最後のお別れだったと思うと、今日のご法座は感慨深い。
そして主不在の自宅を、法座のために喜んで提供くださることになった。おかげで、親戚の方も集まってくださって、ご法話を聞いてくださる。宗派は違うのだが、皆さんの熱心な姿に深く感銘されている。
この法の集いに影向され、私達と一緒にご聴聞されていることであろう。座談会になってUさんの話題も出る。高齢のUさんたちの送迎係として、京都へも連れていかれた方に、Uさんの1歳違いの妹さんが頭を下げてお礼を申される姿が、なんとも尊かった。
年齢も違う。生まれも、育ちも違う。性格もそれぞれ違う。普段からの付き合いがあったわけでもない。それでも、阿弥陀様に願われている念仏の衆生は、世代も性格も越えて、同じみ親の子、法の上でのきょうだいなのだ。皆さんの一言一言から、そのことが改めて胸に響き合うそんな座談会ではなかったか。南無阿弥陀仏
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