西本願寺から東寺へ(2)~東寺かんらんさい展で驚く~
西本願寺から東寺に向う。
共に世界遺産の国宝の有名寺院だが、通称であって正式名称ではない。西本願寺は、普通に「本願寺」、東寺は、ちょっと難しくて「教王護国寺」である。
閉館時間の関係で、宝物館はパス。
講堂には、空海が密教の教え、その宇宙観を、21躰の仏像で顕わした立体曼荼羅が圧巻で、見事。静寂の境地の如来よりも、菩薩、さらには複数の顔、腕、足を持
ち、憤怒の相の明王、そして仏教守護の四天王や梵天・帝釈天の神々のほうが、人間に近しい表情で、生き生きとしている。五智如来以外は、国宝指定である。
でも東寺のご本尊は、金堂に安置されている薬師如来さまだ。両脇に、日光・月光両菩薩を配し、台座に十二神将が守る、巨大な仏像。ちなみに国宝の金堂は、いま、進行中の真田丸の世界で、豊臣秀頼が発願し、片桐且元が奉行となって再興されたものだ。
東寺といえば、国宝の五重塔だ。前に拝観したときは内部が特別公開中だったが、今日は外から。何度も火災や雷、地震で倒壊しているが、徳川家光の再建。寛永年間(1644年)に再建されたが、それは、西本願寺の御影堂も同じこと。御影堂は、寛永年間(1636年)だ。そう考えると、興味深い。
国宝の大師堂は工事中で、お大師様も出張中。横目に眺めて、食堂(じきどう)へ。閉館時間だったが、最期まで、待って下さった。
いま東寺かんらんさい作品展が開催されている。以前から、ある方がその関わりを聞いてはいた。彼が、文章を書いていることも知ってはいた。が、こんなにたくさんの作品の初めの言葉を、こんなパネルで署名いりの展示され、チラシの案内文も彼の文章で、ビックリした。華光大会中も、まだ開催されています。食堂(じきどう)は、無料で入れます。
ぜひ、運営委員長のRさんのお言葉に接してみてください。
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