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広島法座~阿弥陀経さま~

  広島でのカウンセリングWSから戻って、また広島の法座に出る。今度は、華光会の広島支部法座。 

 『仏説阿弥陀経』の勤行のあと、簡単に概観を窺う。
 阿弥陀さまとその麗しき国土についてのご説法と、その極楽に生まれる方法は念仏往生であることが語られたあと、六方段へと続いていく。
 勤行された感想をお尋ねすると、「○○仏」の名前がよく出るとか、同じ文言の繰り返しがあるとかというお答えが帰る。そこが、六方段である。東方、南方、西方、北方、さらに下方と、上方、つまり六方-全宇宙にましますガンジス河の砂ほどの諸仏方が、三千世界を覆の舌を出して、阿弥陀様のお徳を讃え、お勧めくださり、真実であることを証明してくださっているのである。諸仏の護念、証誠である。
 そして、最後には、釈尊御自身から、この五濁悪世の娑婆に出でましましたのは、最高の悟りを開き、そして娑婆われわれに「難信の法」-自力で信じることが難しい弥陀の本願の教えを説くためであって、そのためにその伝道の生涯をなし遂げてきたことを語られる一段で結ばれる。
 このお経は、釈尊の説法の結びのお経(一代結経)であり、親鸞様は、出世本懐の経であると述べておられるのだ。

 ところで、ぼくが、「阿弥陀経さまには~」とお話していたら、「お経に「~さま」とお付けになるってすね」とたいへ驚いて反応される方があった。いや、こちらがびっくりである。意識していっているわけではないので、そんなことは気付かなかったが、確かに「阿弥陀経さま」とか、「大無量寿経さま」とお話しする時がある。でも、それは当然のことで、阿弥陀さまやそのご本願が説かれたお経さま方のであるから、呼び捨てにするのは勿体ない。
 そのことを参加者の一言から、改めて気付かされたのである。

 

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