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京都の親鸞聖人聖跡巡拝の旅(5)~ご修行の地・比叡山(東塔篇)

  2日目、朝から強い雨が降っている。これから比叡山だ。山の天気が心配。
 バスは、滋賀県に向って、西大津パイパスから比叡山ドライブウェイに入る。当然、京都市内の北白川から山中越え(雲母坂)の、親鸞様たちが飽かれたルートだと思って尋ねると、いまは、観光バスの大半はこのルートそうだ。

Img_5776 比叡山は848Mと、決して高い山ではない。が、眼下に琵琶湖が開けて眺望は美しさは、抜群だ。このドライブウェイからも、琵琶湖がよく見える、、はずだった。今日は、何も見えない。眼下どころか、目の前の視界も悪い。隣に座る連れ合いが、バスのシートベルトに手を伸ばして留めた。ヘアピンカーブを走るバスの回りには、ガスがタレこめている。

Img_5793 濃霧の中、東塔に到着。ガスはかかっているが、幸い雨は止んでいる。これまで何度も比叡山を訪ねているので、雪も経験しているし、雨もある。しかし、こんな濃霧の中は初めてだ。

Img_5787_2 比叡山といったが、正式には、天台宗総本山、比叡山延暦寺である。最澄がこの山に登ったのが延暦四年(785年)の春で、延暦七年(788年)に、まず一乗止観堂を建立したという。いまの根本中堂の始まりである。

 東塔、西塔、横川の三塔と、それぞれが五谷、五谷、六谷の十六谷を有する、総称であるが、その中心に、国宝の根本中堂があるのだ。内部Img_5805の撮影は禁止されているが、ここで、久留米から来た穏やかな僧侶の説明を聞いた。今度の旅では、それぞれのお寺で、いろいろな僧侶の方のお話を窺ったが、皆さん、一致して、このお坊さんの評判がよかった。もちろん人の趣味はそれぞれで、大半の方が薄汚いと称された(失礼!)崇泰院の僧侶が、「かっこよかった」という感想述べた変わり者もあって、その方らしくて面白い。

Img_5804 本題である。上から内陣を覗き込む様式である。ご本尊は薬師如来像。その正面には、最澄から1200年以上、燈り続けているという「不滅の法灯」が輝いていた。靜寂の中にも、厳粛な雰囲気がある。

 ところで、この東塔の谷のひとつである「無動寺谷」の大乗院Img_5783は、親鸞聖人のゆかりとして、有名な「そば喰い」伝説が残っている。もちろん、今回は、訪れていないので、山内のパネル展示で、説明を受けた。以前、比叡山に宿泊した聞法旅行では、3日間で東塔、西塔、横川と回ったので、東塔も巡りつくした。法然堂や蓮如堂といって、浄土教にもゆかりのお堂もある地区だ(といっImg_5784ても、辺地にあるので、訪ねる人は少ない)。

 今回は、根本中堂と、比叡山でご修行された日本の各宗派のお祖師方の像が祀られる大講堂に参拝した。ただ、今日は、某宗教団体の特別参拝と重なって、お堂にはあがれたが、回りを拝観できなかったのは残念。それでも、天台宗のナンバー2の高僧が来山中とあって、高僧の列を拝ませてもらえた。

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  ≪濃霧の根本中堂↑≫
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 ≪モミジと大講堂↑≫
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