京都の親鸞聖人聖跡巡拝の旅(4)~草庵跡・岡崎別院~
京都のご旧跡巡拝は17年ぶりになる。その時も、日野の里、青蓮院、崇泰院と巡り、その後で、吉水草庵跡の安養寺と法垂窟と徒歩で回った。でも今回は、安養寺には行かずに、法然聖人の吉水に百日間通われるために、親鸞聖人が草庵を結ばれたと場所に建つ岡崎別院(東)を拝観した。吉水から岡崎までは、3㎞ほどというところか。今の岡崎には、平安神宮や、国立と市立の美術館、そして動物園やホールなとが建つ文化地区で、回りにも南禅寺や永観堂という有名寺院が多数ある。
浄土真宗の別院なので、本堂で「讃仏偈」の御参りの後、ご輪番のお話を窺う。草庵跡といっても、ここにお寺が建つのは、江戸後期の19世紀のことだから、歴史は案外と浅い。本堂も、それほど広くはない。ご輪番の話では、檀家は四十軒足らずしかない貧乏な別院だが、無駄に大きい庭と池があるので、維持管理がたいへんだと笑わせてい
た。この輪番とは、連れ合いは、顔見知りだったので、後でご挨拶にも窺った。
お庭も見学する。横にある建物は、専修学院という東の仏教学院があったところで、いまは、山科で統合されていて、これから再利用されていくという。聖人が流罪の時に、お姿を写された鏡池だと伝承されている。「必度橋」は、善導大師のお聖教から取られている。
http://karimon.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-9694.html
山門の勅額には、「浄土真宗最初門」という後小松天皇の宸翰が掲げられている。金戒光明寺と、真如堂は、20年前ごろまでは、隠れた紅葉の名所だったけれど、最近は、大勢の人達で賑わう観光地になっている。ぼくも、何度も訪れているが、その時に、岡崎別院にも御参りさせていただくというようなことである。
これで、初日の五ケ寺の巡拝を終えた。親鸞様の聖跡巡拝といっても、法界寺と青蓮院、そして比叡山は、天台宗。崇泰院は、浄土宗、六角堂は、天台宗系単立と、他宗ばかりである。浄土真宗のお寺としては、この岡崎別院と、外から拝観した誕生院だけである。
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