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猛暑のお盆参り

 猛暑の中、お盆参りが始まった。例年は、12日以降からだが、今年は11日になったのは、山の日という祝日が始まったからだ。といっても、休日の方ばかりではなく、まだ浸透していない。11日からお盆が始まる代わりに、例年より早くお盆休みが終わるという方もおられた妙な祝日。お盆参りも3日間で終わらせたかったが、15日までの5日間の予定となった。

 高速道路は大渋滞の様子だが、日頃渋滞する国道はガラガラで、かなりスムーズに移動できた。今日は、宇治や伏見を中心にした地域を回る。

 家族の方と、『仏説阿弥陀経』をお勤めし、「摂取して捨てざれば、阿弥陀となづけたてまつる」のご和讃をいただく。ご法話は短いものだが、お盆の意義について、目連尊者の逸話である。浄土真宗の場合、先祖を迎えたり、追善供養のための行事ではない。古来より、「弥陀同体の証を開いたものが、娑婆に来て、餅飯等の供養を受ける要はなし。また、墜獄の罪人ならば仏力(本願力)以外には、供養の術なきゆえに、他宗の如き式を用いさるなりと心得べし」といわれている。
 では、なぜ真宗でもお盆を勤めるのか。遠く離れた子供たちも実家に戻る中で、亡き人のお盆を縁として、仏前にて勤行しお念仏もさせていただく大切な仏縁である。それで、家族の皆様も一緒に勤行し、ご法話も聞いていただく。結局、すべての法要は、わが身の聞法につながるのである。これが出来るのもお参りの軒数が少ないからではある。

 年に1度だけお会いする方もある。今年の冒頭の話題は、猛暑とオリンピックから入るとスムーズだ。近況をお尋ねすると、何も変わらぬようで、その周辺では、老・病・死の無常が、さまざまな形でのご催促がある。

 明日以降は軒数が少ないが、15日までお盆参りが続く。

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