円空仏
もう一つが、円空仏の展示する円空館である。
円空は、寛永年間の生まれなので江戸時代前期の修行僧で、当時の蝦夷地(北海道)にまで渡り、文字通り全国行脚して、なんと12万体ともいわれる仏像や神像を造り続けたといわれ、5千体近くが現存している。全国行脚しているが、生まれの美濃や飛騨に作品が多く残っている。晩年は、この飛騨の地にも逗留し、多くの作品を造っている。逗留といっても、下呂の山の中に彼が生活していた窟か残っている。そんな生活から、窟上人とも呼ばれている。そして、64歳で、自ら食を断ち即身仏(ミイラのようなもの)入定したといわれている。
円空の資料と共に、円空仏が並べられていた。円空仏といっても、仏よりも、稲荷神や立山大明神などの神像が多数だった。
素朴で、独特な鉈彫が、力強い。晩年のものだろう、この地蔵菩薩が穏やかで、やさしいお顔。
法座会場の国府町にも、円空仏をまつる寺院がある。次回は、足を延ばしてみたいものだ。
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