長浜別院・大通寺
座」。昨年は、熱海での東海・東京支部法座。一昨年は、掛川での東海・仏青合同法座。これで東海支部の合同法座は、3回目である。
2日目は、安明寺さまが会所となるが、聞法旅行や仏青で御参りし、これが4回目。
宿泊や主の法座会場は、長浜市田村にある長浜ドームだ。少し足を延ばせば長浜駅周辺の観光散策かできるが、今回は散策の予定はない。
ということで、京都支部のご夫人方(夫婦連れもあったが)を引率し、法座前に長浜観光をすることにした。
珍しく時間前にみんな集まり、予定どおりに出発。と思ったが、シートベルトや座席のリクライニングひとつで、車中は出発前から大騒ぎである。やっと出発して、名神に向うと、「ああ、手荷物を入れ忘れた」との声。すぐに引き返す。ポツンとカバンが残っていた。やれやれ。これ以降、車中は関西のおばちゃんパワー全開だ。皆さん、一応、長浜で法座があることは理解されているが、どこで何かあるのやらは分かっておらず、そのことでずっーとワイワイ、ガヤガヤと姦しい。雨が降ってきたら、「傘がない」とか「忘れた」とかでワイワイ騒いでる。この先、どうなることやと心配していたが、無事に、長浜に到着。
目的地の長浜別院・大通。大谷派に向う。ぼくは、前回の仏青の長浜法座でも御参りしているが、もう12年以上前のことだ。
b幸い、雨もあがり、その上、風も心地よい。今日は暑さも一服だ。
大通寺の歴史は、信長との石山合戦まで遡り、慶長年間の東西分派にも深く関わっている。立派な本堂は重文で、もともと秀吉の伏見の殿舎が、東西分立の時に、お東の御影堂であったものが、移築されたという大伽藍である。たまたまた内陣の清掃中で、余間に磨かれた仏具が並んでいた。
せっかくここまで来たので、拝観料を出して重文の広間などを見せてもらうことにした。
こちらも江戸初期の立派な建物で、書院も、その襖絵も重文に指定されている。思ったより広く立派だった。
また大通寺は長浜御坊、「御坊」で通じる由緒あるお寺なので、門前の表参道にも沢山のお店が軒を並べている。お寺の参詣者向けなのだろう、年輩女性の心をくすぐる服や小物さんが、これまた手頃な値段でいろいろと売られている。ぼくは食事場所を探して、先に進んでいる、ふと見ると誰もついて来ていない。各人それぞれが、傘や帽子を買ったり、服や土産を物色したりと、まったく楽しそうである。
グルグルと曳山会館や黒壁ガラス館などの観光地を巡って、大通寺の門前前の小見藤、長浜名物の「鯖そうめん」をいただく。ここもステキ個室で、ゆっくりお昼をいただいた。
皆さん、ワイワイ楽しい車中と、落ち着いた由緒ある寺院に御参りし、そして買い物とグルメを堪能し、中には昼から一杯呑んでほろ酔い気分の方も。おかげで「旅行気分で楽しかった」「もうこれで満足」と、異口同音に大満足のご様子。
でもね。忘れてもらっては困りますよ。今日は、単なる観光じゃありません。これから本番の聞法が始まることを、楽しさに浮かれて忘れておられるご様子でした。
楽しかったけどね。
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