意義深かった支部長研修会
今年の支部長研修会のテーマは、増井悟朗先生の『親指のふし』に聴くと題した。
昨年は、『仏敵』に聴くだったでの、ほんとうは、伊藤康善先生の教義の特色で、『真宗安心一夕談』を考えていたが、悟朗先生がご往生されたので、今年は『親指のふし』に決めた。1年前の昨年6月にはまだお元気で、研修会にも顔を出されていたのが、懐かしい。
進行は、かなり工夫した。いきなり『親指のふし』を輪読するのではなく、6人程度のグループに分かれて、バズセッションといって、6名が協力しながら自由に、活発に話し合をして、華光会に流れる教えの特色や、集いの体質や性格、その強調したい強みなどを出し合う時間を設けた。
これがとても面白かった。分かりきったことばかりなのに、ボンヤリとしていたことが明かになってきたり、華光のすばらしさを再認識させれる時間となった。もちろん、華光にもさまざまな欠点や弱みはある。でも、そんなマイナスをウジウジと悩んでばかりいないで、もっともっと華光のよいところ、誇れるところ、強みを自覚して、自信を持ってお伝えしていていくことの大切さも学んだ。けっして、うぬぼれではない。それほど先達がしっかりとお伝えしてくださった、それを同人が受け継ぎ、護ってきてくださった、教えの特色や性格を、ひとりひとりがしっかりと胸に刻んで、それう誇りとして、浄土への歩みを共にしていきたいと思ったのである。
翌日は、『親指のふし』求道の要点を、各グループで自発的に読み合い、話し合った。どのグループもとても充実した内容となった。
増井先生の特色とては、心血を注いで、とても深い内容を、たいへん平易な言葉で分かりやすくお伝えしてくださっている。特に、ここでは、聴聞の要をしっかりとお説きくださっている。「ただ聞け」とか、「命懸けで聞け」という精神論的な説きぶりではなく、聴聞には、「後生の一大事」と「自力と他力の変わり目(けじめ)」という結び目がないと、いくら熱心に聞いても、すべて右から左へと抜けていくということである。それをしっかり踏まえて、真宗の聞法(求道)の要をお説きくださっているのだ。
このことひとつを確認するのでも、前日、自分たちの頭で考え、話し合ったことが生きた、いいご法座となった。
いろいろなところでも実践してみたいです。
| 固定リンク