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法供養法座~火宅無常の世界~

 午前中、 祥月命日を兼ねた、法供養法座。

 昨年十三回忌はすんだので、別に年忌にあたるわけではないが、身内の方にもご縁を結んでもらいたいと、毎年、ご法縁をもらい13年も続いている。

 ご親族の方に向けて、あらためて、死出の旅路や十王の裁きにからめて、なぜ、浄土真宗では法事を行うのかを聞いてもらった。身近な話題で、わかりやすくお話すると、興味をもって聞いてくださった。

 しかし、今年の話題の中心は他にあった。

 お家に入るなり、「玄関のドアが替わったのは分かりましたか」と聞かれた。
 確かに、玄関がきれいにはなっていたが、そこまで気にかけてはいなかったので、事情をお尋ねする。

 阪神高速の真下の大きな幹線道路と、一般道の交差点に角に経っているのだが、右折者と直進者が、衝突事故を起して、その弾みで、車がそのまま家の玄関にぶつかってきたというのである。たいへんな音と衝撃で、思わず外に出ようとすると、玄関に車が飛び込んできているのだがら、たいへんな驚きである。

 しかも、夜の事故で、運転者は、そのまま入院されたので、同意のないまま車がのけられずに、そのまましばらく置かれていたというのであるから、たいへんである。そのうえ、二台の衝突事故なので、どちらが責任があるかがわかるまでは、修理も難しくて、たんへん困ったというのである。それが、この法事の2、3日前にやっと玄関ドアが新しくなったそうだが、回りにはまだあちこちに傷が残っていた。ちょうど修理のために業者が下見にきていた。

 みんな口々に、「玄関にいなくて幸いでしたね」といっていたが、通学や通勤時間帯なら、広めの歩道を完全に乗り上げているので、大きな人身事故になっていてもおかしくはない。

 しかもである。車にぶつかられるのは、3度目とのこと。かなり昔には、たいへんな惨事(事故でプロパンガスに引火して、隣家がまる焦げになる)も経験されているというのだがら、家の中が安全な場所とはいえないようだ。まさに火宅無常の世界だ。

 どうぞ、お大事にしてください。

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