春爛漫(3)~三条大橋と瑞泉寺
二条から四条の高瀬川沿いの木屋町通りの界隈には、歴史的な事件が起こった場所でもある。それを示す碑文やお寺があって、驚くこ
とが多かった。
二条から、三条通りを鴨川によって、東海道五十三次のゴールである、京・三条大橋から、四条大橋を眺めてみた。
ここもサクラとヤナギ、ピンクと薄ミドリの相性がいい。
橋の袂には、弥次喜多の小さな像が立っている。この像は、比較的新しい作品だ。ここのシダレザクラは、これからが見ごろ。
木屋町通に戻ると小さなお寺が建っている。いーや、知りませんでした。豊臣秀吉の養子となりは関白まで登りつめながら、秀吉に実子が生まれて疎まれ、最後は、三条河原に首が晒され、一族郎党が斬首された
豊臣秀次の菩提寺、瑞泉寺だ。これまで、何度この前を通ってきたのだろうか。でも、53年間、まったく気付かずにスルーしてきた。しかも、拝観は自由だ。栄枯盛衰の人
の世の無常に思いを馳せ、墓前(首塚)で手を合わせてきた。外の喧噪はウソように、人影も無い。
ところで、高瀬川は、慶長年間に角倉了以(すみのくら りょうい)が開いた、京都と伏見を結ぶための人口運河だ。大正年間で、約300年間も
水運として利用されていた。高瀬川一之船入跡は、高瀬舟の荷物を上げ下ろしした船溜所とし史跡に指定されている。
また、高瀬川周辺には、坂本龍馬ゆかりの地も点在しているが、龍馬ゆかりの料亭(幾松)や、大村益次郎や佐久間象山の襲撃の地など、勤皇の獅子と新撰組が活躍した幕末の記念碑が、そこかしこ。
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