京都支部法座~仏教とは何か~
華光会館での京都支部法座。
会所は、家庭ではないが、施主二人が担当し、ご法礼やお菓子代を負担して家庭法座を開いてくださる。担当者は、一人でも多くの方にお参りいただたいと、お声をかけれることもあって、京都支部法座にしては、賑やかな顔ぶれとなる。初めてご主人を連れてきてくださる方あったりで、一般の法座にはない良さがあった。
さて、ぼくはこのところの法話の傾向してと、講師からの問いに対して、皆さんから応えていただくという形式で行っている。これは時に評判はよくないこともある。皆さんにとっては、問われることは、邪魔くさくなるというのである。でも、皆さんひとりひとりの聞き方が問われるという意味で、問答形式で進めていった。
「仏教」とは、一口でいうとなんですか。仏教辞書には、どう定義されていますか。
では、「仏」とはどんな御方ですか。
また、仏教の教えを簡潔に四文字熟語で述べるとどうなりますか。
などといった基本的なことを尋ねていくのである。といっても、決して知識を問うているのではないので、スラスラ応えられたからそれでいいという話しではない。分かりきったことや簡単なことほど、分かったつもりになって聞き流して、ひっかかりがない。しかし、改めて問われることで、当たり前だと思っていたことを、少し深く味わっていただきたかった。
特に、今回は、仏教の基礎から、その精神が、利他行や大慈悲心として、浄土真宗の他力廻向のおみのりや南無阿弥陀仏として結実していく道筋をお伝えしたかったのである。
仏教とは、
1)「仏の説いた教え」
2)「仏に成る教え」
であるが、他にも
3)「仏即教」で、「釈尊のいいつけ・命令」という項目があるのだ。仏の教えとは、「いいつけ」であり、「命令」なのだということを改めてお聞きした。
そして、この3つをそれぞれ、浄土真宗の立場から、窺った。
つまり、真宗でいうお釈迦様は説かれた教えとは? 真宗では、仏に成る方法は? そして、釈尊のご命令は?
といった具合である。答えをかいては意味がないので、皆さんも、よくお考えください。
座談会の未信者へのアプローチとも絡んで、僕自身もいろいろと考えさせられた法座となった。
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