大分法座中止
今日からの大分県由布市での法座を楽しみにしていた。大分では、1年半ぶり。しかも、今回は、前回が好評で、大分や日田から初参加も多いようだし、これまで1、2度お会いしただけの方も、初宿泊される。連れ合いも初めての九州支部法座で、これですべての支部に顔を出すことになる。とにかく、新鮮な顔ぶれにワクワクしていた。
水曜日には、熊本のS子ちゃんとスカイプで念入れに打ち合わせし、細々と相談。露天温泉もある宿舎で、大分の温泉も楽しみだ。法座が終わってから、別府に泊まり、連れ合いの知り合いの無着成恭氏のお宅にいこうかという話もあった。
ところが、木曜日の夜にあの熊本地震である。震度7という速報に、とにかく驚いた。すぐにS子ちゃんに連絡。動揺が伝わる。次々と余震がやってきて、恐怖のようなものを感じた。熊本空港のある益城町に何度か送ってもらったことがあるが、熊本市内でも、彼女のところは益城町に近い。でも、この時点では、熊本市内のライフラインは、それほど大きなダメージはなかったようだ。
度重なる余震が続き、不安のあるなかで、金曜日の夜には、大分法座の予定どおり開催を決める。もし、熊本組が参加できなくても、大分や福岡、遠方からの方もあるので、頑張ろうということになった。
ところが、土曜日(感覚的に金曜日の深夜)深夜に、本震が起こる。京都でも、地震を感じた。早朝、電話が鳴る。彼女からだとすぐ分かる。夜明けと共に、被害の拡大が明かになってくる。これまで経験されたことのない大きな余震が連発している。それでも、彼女は、まだ開催を迷っていた。本震となる揺れで、ライフラインもストップした暗闇のなかで、あっちこっちに連絡をしてくれたようだ。熊本組は無理でも、大分の責任者は、開催に未練があるようだ。宿舎は、いまのところ大丈夫だという。ただこちらでは、状況はつかめない。いろいろな方から電話が入る。あっちこっち情報を探したが、山陽新幹線は博多まで大丈夫だか、在来線不通になっている。まもなく、地震は大分にも拡大して、由布市でも、大地震が起こった。(あとで分かったが)参加者がおられる日田や玖珠、由布でも、土砂崩れで道路が寸断されていた。
京都駅に確認に行くが、遠く離れた地のこと。悲惨な状況が次々流れるテレビ画面とは違って、ここは何事もなっかたように平穏時間が流れいる。窓口の職員の反応も鈍くて、九州新幹線は不通になっているが以外は、随時、動くのではいとう程度の反応。強くお願いすると、いろいろ調べてくれて、大分方面はやはり不通になっていた。
とても残念ながら、今回の法座は中止となった。
どんなに準備万端でも、また熱情や意欲があっても、縁が整わないと、法座は開けないのことを、改めて感じさせられた。
では、どれだけ一座、一座を大切にしてきたのか。そこでの出会いを大切にしてきたのか。恥ずかしいばかりである。
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