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充実した講習会

 歎異抄の講習会も、第3回目。
 なぜか、例年以上に参加者が少ない。宿泊もパラパラという状況。講習会というと、勉強会。教義や教学の学習というイメージがあるのか、敬遠される方もある。今回、声かけをしたベテラン同人でも、「勉強は、もういいかという思いです」と、ハッキリ断れた方がある。〆切後も、呼びかけをしてもらって、ボチボチと増えてきた。地元の京都の方が案外多く、広島からは参加はないが、あとは各支部の代表という形で、アメリカ同人もお出でくださった。

 準備が済んでいるので、あとは楽だが、できれば独りよがりにならないで、皆さんとのうまく歯車がかみ合うようにすすめていかねばならない。

 座席も講義形式ではなく、コの字型に座って、これまでのように小グループでの分かち合いや感想の時間をもちたいと願っていた。残念ながら、時間的にも、内容的にもそれは難しく、こちらから全体に投げかけて答えるという形になった。

 今回は、別序から11、12、13章だが、これまで2回でいただいた序章~10章よりも、分量が多い。どの章も長くて、最初に異義、そして端的に批判し、そのあと主題の歎異があって、ここで終わったらまだ分かりやすいが、そのあと別視点から第二、第三の歎異が続くので、その関係が、難しく、混乱されたりもした。第一、古文の文章に馴れていないと、戸惑うこともあったようだ。

 それでも、2日間、たっぶりと歎異抄の世界にしたることができた。
 講義だけでなく、いつものようなご法話にもなり、結局、何を頼りにお聞かせに預かっているのか、なぜ、真実信心と言えるのかを常に意識しながら、この3章を聞いていただいた。

 帰り際、「すばらしかったです!」と一言、感想を言ってくださった方があったが、皆さんも、詳しく説明しろと言われると困られるだろうが、唯円房の歎異抄を通して、広大な阿弥陀様のお働きに触れてもらえた、充実の2日間だったと思う。

 ご参加の皆様ありがとうございました。

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