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祖母の熱情

 今月は、なぜか若い人達が、親などに連れられて、会館にお出でくださったり、御参りくださることが、多い月だった。
 今日は、広島から、おばあちゃんが、医学生である孫二人を連れて、御参りくださった。次男坊が、4月から国立大学の医学部に通うことになったのをきっかけに、ぜひとも、京都に連れてきたかったというのである。

 いつものことだが、強信で有名なおばあちゃんの口調は、とにかく篤かった。一方的ではあるが、孫二人のお念仏への篤い思いを語り続けて、二人の孫は、ただ圧倒されるばかりである。しかし、おばあちゃんに促されて、広島から京都まで来て、会館の後は、本願寺にお参りするというのてあるから、おばあちゃん孝行でもある。

 おばあちゃんの「どうか南無阿弥陀仏と称えておくれ」の思いが、文句なく尊かった。
 理屈や計算、効率ばかりの世の中で、こんなストレートな思いの伝え方も、また悪くない。

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