カンボジア紀行(7)~コーケー遺跡群~
さて、プレアヴィヒア遺跡には、近くにレストランがないので、休憩所で持ち込んだお弁当を食べた。アンコールビールも、ジュースも1ドルだった。
でも、この頃から、お腹の調子が悪かった。お腹が痛いとか、ひどい下痢ではなく、下痢気味で、気持ちが悪いという感じだ。バスに揺られて気分もよくなかったのだ
ろ。
ここから、コーケー遺跡群までは、シェムリアップまでの戻る道になる。
プレアヴィヒアにしてもコーケー
にしても、遠方にあるので、観光客の姿は疎らになる。特にアジア系の団体客はなくなる。欧米の個人観光客とすれ違う程度である。静かに遺跡を見学できるし、雰囲気もいい。
まずコーケー遺跡群の「プラサート・トム」に着く。到着したらトイレに行こうと思っていたが、
あてが外れた。トイレは遠く、先に見学するという。まあ、なんとかなるだろうと歩き出した。この時は、キムさんの説明がやたら長く、辛かった。それでも、「このあたりはポルポトが最後の拠点にしていたところです」といった説明は、耳に残っている。回りは、ジャングルが静かに拡がっている。
朽ち果てた門などを通っ
て歩くうちに、巨大な七層のピラミッド型の遺跡が、突然視界に入った。
「これに登ります」と言われた。ヒェー。みんなからも「エー、登るの」という声。でも、ぼくはもちろん別の心配。まだまだ時間がかかりそうだ。みんなと離れて来た道を戻り、遠いトイレに走った。その後、皆さんに追いつくため
に、急ぎ足で戻った。長い急な階段を休みなく、一気に駆け上った。三度目の旅となる添乗の石田さんが、これほど健脚だと初めて知った。ぼくの方は、最後は息も上がり、足もフラフラしたが、どうにか一気
に登れた。昔は、祭壇やリンガがあったという。苦しくて、頂上を歩き回る余裕はなかった。すぐに、下に降りることになった。
次ぎに、移動して、リンガのある遺跡と、木々の根が祠堂(プラサットプラム)を覆う遺跡などを見学した。
腹の調子はよくないが、下痢が続くことがなかったので、無事に見学することができた。いろいろと立て込むことが続いて、疲れがたまっていたのだろう。
それにしても、日本のトイレは、まったく最高だ。関空でウォシュッレトを使って、しみじみと思った。安心したのか、帰国後、1週間は、お腹の調子がずっと悪かった。こんなことが旅の印象とは、まさに泥凡夫。いやクソ坊主か。
http://krorma.com/ruins/koh_ker/
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