カンボジア紀行(8) ~ベン・メリア遺跡~
カンボジアの旅も、観光最終日を迎える。
午前中は、自由行動で、オールドマーケットでの買い物組と、時間切れで見えなかったアンコールワットの第三回廊リベンジ組とに分かれた。
少し遅め目の昼食後、この旅の最後の遺跡となるベン・メリアに向かう。宮崎駿監督の天空の城ラピュターのモデルになったとも噂されている遺跡である。もっとも、ガイドのキムさんは、きっぱりとは否定していた。映画が完成したころ、この遺跡はまだポピュラーではなかったからだ。
三重の回廊をもった広い遺跡は崩壊しているので、探検気分でかなり歩いた。ここは観光客がそこそこいる。ただ、連日35度を超える猛暑も、今日は少し一服し、しかも木陰は風も吹いて、しのぎやすく、ここちよかった。木陰で、座りながら、ゆっくり見学できたので、からだは楽だった。遺跡の崩壊具合が神秘的で、落ち着いた雰囲気がしたし、細かな彫刻も、けっこう残っていた。ヒンズー教の遺跡なので、日本人には素材となる物語の基本を知らないのだがら、キムさんが、丁寧に教えてもらった。特に、ラーマーヤナのラーマ王とサル王が、幽閉された妃を救出するシーンと、その後、王の妻への嫉妬心から起る顛末の話は、面白かった。
夕方までたっぷり遺跡を回って、その後、タイスキ(鍋料理)の夕食を食べて、夜の便で、ホーチミン~関空と戻ってきたのは、翌日の早朝のことである。
北海道に戻る義父母と、アメリカに戻るK夫妻と空港で、お茶を呑んだ。まだまだ長い旅が続く人がいるのである。ぼくは、まだお腹の調子がよくなく、そのあと、しばらく調子を崩したままだった。日本と寒波襲来で、とても寒かった。カンボジアは、1月にしては、猛暑だったので、からだに応える。そして、よく歩いたが、皆さん、無事に、日本に帰国でき、いや、ホッとした。
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