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とにかく楽しかった寒中仏の子供大会

Img_3093_2  第4回目を迎えた寒中仏の子供大会。
 前身の春の1泊子供大会から数えても、歴史は浅いですが、良いも悪いも、とにかく印象深い出来事がおこる集いです。

 今年のテーマは、夏の子供大会の予習を予て、「自分を知る」というテーマでした。Yちゃん、Rちゃんが、法話でも、進行やゲームでも、大活躍! 二人が、交代交代で、大会を盛り上げてくれました。Img_3015ぼくも、最終日に、「あなたは誰ですか」のワークをしながら、このテーマでお話をしました。子供向けの法話ですが、仏青や大人の方も、感激しながら、ご法話を聞かれ、分級座談会でも、少人数で、じっくりと進んでいったと思います。

 ただ、今年は子供の参加が少なかった。残念というぐらいの人数。それでも、仏青(もともとは寒中仏青の枠)と、大人(付き添いも含む)の人達が多く集ってくれて、子供班、仏青班、大人班の3班が作ることができたので、大いに盛り上がりました。

Img_3054 班活動がないと、1泊とはいえ、仏の子供大会とはいえない。おかげで、大人も、子供以上に、すごく盛り上がりました。
 楽しみの夕べ(ゲーム大会)では、子供にマケズと、平均年齢では、高齢者になっている大人も、走り回り、飛び回り、競い合いました。体力の限界まで闘い、知力を絞り、最後、まるで福笑いのような絵心のない似顔絵をかいて、大人班は、ダントツの最下位いでしたが、楽しかったことは、一番でした。

 2日間だけなので、キャンプファイヤーはないので、スタンツは、テーマ別の仏教説話の寸劇を行いました。これがまた、面白かったです。
 子供班は、ジャータカにある「シビ王とタカ」。仏典どおりに、秤の小道具も作っての熱演でした。
 仏青班は、雑阿含経にある「四夫人」を、悟朗先生の親指のふしのバImg_3156ージョンで。ところが、予想外の演出で、四夫人ではなく、イケイケギャルが、四人のカレシと繰り広げるバージョンへ。お笑いぽいけど、それそれ、体(わが身)、お金、家族、そして業魂の特色が、うまくいかれていていとても感心しました。むしろ、こちらの方が、伝えたい中味が伝わってくるような、彼女と、彼氏たちの関係がよかったです。
 そして、ぼくら大人班は、「群盲、象を撫でる」で、障がいの方に配慮しながらの演出をしました。すごく久しぶりに演出をして、またまた超久しぶりに出演もして、王様役で進行役を予てやりました。いーや、演技は楽しかった。連れ合いも王様に仕える家来の役で友情出演。よくよく考えてみると、彼女は、本職(プロ)の舞台女優なのですから、夫婦で競演できたことは,光栄の極みです。

 今回は、仏典説話なので、お笑いに走らず、真面目におこなうことにしていましたが、それが逆に面白かった。内容が、内容だけに、皆さんが、まじめにやればやるほど、面白い。練習の時から、お腹を抱えて笑いました。象役も、いろいろと耳や鼻、しっぽなどもつけると、象に見えてきます。ただ演技するだけでなく、この説話が、なにを伝えたいのかを、掘り下げて考えることもできました。結局、部分だけを触れて、全体をみる智慧がないという話ですが、問題は、ほんの一部でも、自分は実際にこの手で触れているという体験が、他ののものの声を聞くことを妨げているわけですよね。その体験は、決してデタラメではないから、捨てることができない。ただ知恵がないので、ほんの一部だけしか触れていないということに、気付かないわけです。まあ、これってぼくの、そしてあなたの姿そのものですよね。そんなやつに、いっぱいっぱい会ってきています。
 そんなことを話し合いながら、ほんとうに和気あいあいと、真剣に、楽しくおこないました。真面目にやって、笑いが取れました。皆さんの意外な一面を見せてもらえたと思います。
 とにかく楽しかったなー。

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