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500円玉

Img_2961 念仏者九条の会の全国大会で、初めて「しんらん交流館」を訪ねたのはちょうど1週間前だった。またすぐにここを訪ねるとは、一昨日までは思ってもみなかった。日高への車中、連れ合いからのお誘いImg_2962で、大谷大学の男声合唱団の定期演奏会を聞きに行くことになった。彼女が公演でお世話になっている北海道のご住職も、OBとして登壇されるのだ。

 現役の会員数は10名も満たないようだ。後半、そこに多くのOBが加わった合唱になると、重厚さが増した。中でも、仏教讃歌は、やはりいい。ほとんどは知らない歌だったが、歌詞は、重誓偈だったり、和讃だったりするのでなじみがある。なかでも短い和讃だが、「たとひ大千世界に」が印象に残った。

「たとひ大千世界に、たとひ大千世界に、満てらん火をも過ぎゆきて、たとえ大千世界に、満てらん火をも過ぎゆきて、仏の御名を聞く人は、満てらん火をも過ぎゆきて、仏の御名を聞く人は、ながく不退にかなふなり、仏の御名を聞く人は、ながく不退にかなふなり、ながく不退にかなふなり」。二重三重のコースラが、こうごうしかった。

Img_2964 1時間(実質45分)で公演が終わり、ご住職に挨拶したあと、七条烏丸のリド飲食街の「じじばば」へ。「お久しぶりです」とマスターに声をかけて座るなり、「拾っておきましたよ」と、マスターが500円玉を差し出した。一瞬、何のことか思い出せない。「エー、なんですか」と記憶をたどる。ここは、ずいぶん久しぶりで、7月末にImg_2968興正派のご住職と呑んだ以来だった。どうやら、その支払いの時に落としたことを、だんだん思い出してきた。ああ、半年以上前なのに、ちょっと感激Img_2967した。同時に、その間にもいろいろことがあったなーと、しみじみ。

 たった500円でもこころが大きくなった。しかもここは料理(B級グルメ)もお酒も美味い。その上、たまたま隣の女性が、高校の後輩だということもImg_2969分かり、盛り上がった。連れ合いは、ラインの交換もしている。おかげで、ビールを呑み、ワインも赤と白も呑み、焼酎も「武家屋敷」とか「子鹿」といった限定の芋焼酎を呑んで、神亀酒造のスパークリング(活性にごり酒)日本酒と、ぼくも、随分呑んだ。
 
Img_2970 満足して帰ったが、電車の関係で歩いて帰ることにした。ところが、ちょっとしたことから、犬も食わぬ夫婦ケンカとなった。彼女は絡み酒で要注意だが、お互い酔っぱらうとたまにやってしまう。結局、最後の最後に、嫌な思いをしてしまった。いやはや、反省です。すみませんでした。

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