アンコールワットへの道
12月8日。成道会の日。1月のカンボジア、アンコールワット遺跡群の旅行を前に、アンコールワットへの道と題した興味深い展覧会が、龍谷大学ミュージアムであった。大学から招待券をいただいたので、連れ合いと出かけた。
快晴。西本願寺も公孫樹の黄色と、青空と、白い雲と、国宝に指定された御影堂の黒瓦のコントスラトがくっきりと美しかったなー。
展覧会は、充実の内容だ。細かな細工の違いでも、時代背景が異なるところも、詳しく紹介されていた。 ただし、これはあらかじめ予感していることだったが、正直にいって、アンコール遺跡の神々も、仏様方も、ぼくの感性では、かなり奇異に見えた。まだ、馴染みのないヒンドゥーの
神々は仕方ないだろう。インドのエローラ石窟寺院にしても、その半分はヒンドゥー遺跡で、ちょっと違和感があった。しかし、隣のア
ジャンター石窟寺院の仏像や仏画は、文句なく素晴らしかった。インドネシアでも同様で、荘厳なロロジャングランもヒンドゥーの神々だったでの、あまり感心しなかったが、ボロブドールや周辺のプランバナン遺跡群の仏教寺院のもの、深く感銘を受けた。
ところがである。カンボジアのものはそうはいかない。ヒンドゥーの神々ではない、カンボジア遺跡の仏像にしても、違和感ありありで、なかには気味の悪い観音菩薩像に、嫌悪感さえ覚える始末である。いや、これはちょっと参った。
現地の足を運ぶと、評価が変わるかもしれないが、日本人のぼくの感性には、ちょっと会わないというのが正直な感想だった。
それでも、博物館の売店で、アンコールワットのガイド本を何冊購入した。パラパラ読んだ限りでも、興味津々ではあって、旅行自体は楽しみにしているのであった。以下で、神々や仏さま方をご覧いただけます。
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 「ブッダのお弟子さんたち」展(2022.06.17)
- 「最澄と天台宗のすべて」~伝教大師1200年大遠忌記念~(2022.06.01)
- 国宝、聖林寺十一面観音展(2022.03.14)
- 『絵はがきの大日本帝国』(2021.06.24)
- まるごと! 龍谷大学ミュージアム』展(2021.06.18)
「京都」カテゴリの記事
- 祇園祭(先祭)宵々山で、美味しいお酒を呑む(2022.07.15)
- 東寺の蓮(2022.07.06)
- 今熊野神社(2022.06.03)
- 「最澄と天台宗のすべて」~伝教大師1200年大遠忌記念~(2022.06.01)
- 鴨川の桜(2022.04.05)