函館にて
高山から戻ったら、連れ合いは劇団の仕事で、北海道に旅に出た。
神戸空港から新千歳へ。そこから、列車で函館に着いたという知らせは、深夜になっていた。
彼女の実家は早くも雪になっていたが、函館は、冷たい雨が降っている。
今回は、海流座という劇団の裏方の仕事で、彼女が舞台に立つことはない。昨年、急逝された米倉斉加年氏の追悼公演で、北海道を長期に回っている。米倉さんとは、夫婦役での舞台に立つ予定で、稽古も進んでいたのが、彼の逝去で実現しなかった。ほんとうに残念だったが、ポスターのゲラでもあれば、記念になるのだけれど、、。
せっかく函館にいるのだからと、公演の合間に、同人のTさんを訪ねることになった。お二人ともお酒を嗜む、いや酒豪といっていい二人だ。今夜は、恐ろしいことになっていなければいいのだけれど…。
ぼくも、京都で父の追悼法座の準備で、忙しい。法座の合間を縫って、追悼号の華光誌の編集と、追悼記念品、そして在庫切れになって『親指のふし』の作製といろいろな仕事を抱えて、そこに今生の各種の手続もかなり繁雑で、仕事が思うように進んでいない。
今日も、そんな関係の来客や、うれしい報告者などもあって、最後は、アメリカからK夫妻がおいでになった。今回の来日で、父を訪ねるを楽しみにしてくださっていたが、とうとうそれも叶わずに、今日はお悔やみにおいでくださる。お二人にとって父は特別な存在であったし、父にとっても、K家とのご縁がなければ、長年のアメリカ布教もなかったであろう、大恩あるご一家だ(これは広島の壮年の集いの時に、家系のルーツをお聞きした)。母と募る話もあって遅くなったので、近くのお店で食事をすることになった。
ぼくも、今夜は「函館」である。もっとも、こちらは回転寿司屋だ。
ここで、Kさんご夫妻から有難いお話をいただいた。これから実現に向けて相談や計画が必要だが、ひとつまたご法が拡がる機縁になればと願ってやまない。
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