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東海支部法座~トイレのスリッパ~

久しぶりに東海支部法座にお邪魔する。泉佐野の寺院法座が、日・月と変則的で、土曜日に愛知の刈谷市へ。

初めての方が数名、お参りくださっていた。阿弥陀様がなぜ、超世の本願を建立くださったのか、つまり仏願の生起の法話に、心動かされて涙を流しながらご聴聞くださる姿が、尊かった。

人数が多かったので、二つグループの分級座談会を行う。東海支部の追悼法座ということもあり、父の思い出を語ってくださる方がある。その中でも、法話や座談の思い出ではなく、聞法旅行の生活の一こまをとらえた話が有り難かった。

日高支部への聞法旅行。宴会の途中にトイレにいくと、悟朗先生と一緒になりました。先生が先に用を済まされてトイレの出口のところで、膝を曲げて散乱しているスリッパを揃えられているのです。思わず、「私がやります」と、一緒に並べさせて頂きました。皆さんが、少しでも履き易いようにと心を配られる姿に、とても心を打たれました。

という内容。

日頃からそうだった。常に、きっちりした性格で、タオルの掛けかた、履物やスリッパの脱ぎ方や揃え方、戸の開け閉めに至るまで、微細(みさい)に注意をされ、しつけられたぼくには、目に浮かぶ風景でもある。

父が、日頃は人知れず行っていた陰徳でもあろう。

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