お宿「四反田」~南春寺
会場は、高山市ではあるが、以前は丹生川村といわれたところで、乗鞍岳などにも続く道沿いにある。会場周辺は、静かな山間の村で、色とりどりの花で飾られていた。特にこの時期、あっちこっちでコスモスが見事に咲いていた。山も、うっすらと紅葉が始まってい
る。
古びた民家を宿にしたお宿が、今回の会場。入り口には囲炉裏もあり、なかなか風情がある。厩(牛)の跡も玄関にある。「昔は、牛や馬も家族だったんです」とは、地元
の同人のお話。いまの犬やネコのようなペットではなくて、立派な働き手としての家畜。
2日目の午後からは、同人宅に分かれての分級座談会。いつもは、F家か、名人H家の2ヶ所だけなの
だが、今回は、ほかに2軒の同人が、会場提供くださった。ぼくも初めて、支部長のH家
にお邪魔した。まず、立派な仏壇に驚かされた。あまりにも立派だったので、予定にはなかったが勤行をさせてもらった。仏壇の前に座ると、すーっと吸い込まれるような雰囲気までした。奥様とは初めてお目
にかかれたのも、うれしかった。
ほんとうは、もう少しゆっくりしたいところだが、最後の全体会のために、近くのお寺に移動した。高山同人の中でも、国府町の同人の方の檀那寺。なんでも、今日は、Fさんのお父さんのご命日にあたるそうで、お寺の過去帳も、そこが開いていた。なんとも不思議気持ちがした。
けっして大きくはないが、なかなか上品な山寺だ。しかも、山門には、同人が施主となり、H名人が彫刻したら龍がお出迎えくださるのであるから、ここも立派なご旧跡中だ。
地元同人が「この本堂に人が溢れるのは、お寺が始まって以来ですわ」と喜んでくださっている。しかも人数だけではない。本堂いっぱいに、皆さんの称えるお念仏が、朗々と響き渡って、仏法讃嘆がなされた。
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