秋の九州支部法座~生活の隅々まで~
秋の九州支部法座。
福岡のリニューアルなった「博多しゃぶしゃぶあり田」が、会場である。
九州支部の皆さんと、悟朗先生を追悼する集いをもったせてもらった。
ここの店主は、仏法はもちろん、書の上でも、父を師匠と仰いでいた。
父が彼の手本として書いた、正月の書初展の書を表装にし追悼の意味で掛けてくださった。ぼくからも、お店のオープンおお祝いに、父の最後の書となった「超世願」の色紙を持参した。
永い永い私の迷いの闇を照らす燈炬となり、往生浄土の道を明らかに示してくださった明師との出会いの喜びを分かち合った。そして、その燈火が静かに拡がり、今、心の底からご法の喜びを分かち合える法友を得たことも、大いなる幸せであること、この2日間の法座で味わった。
特に、九州支部には、子供の時から、仏の子供大会をご縁とした人達が多いので、そのことでも大いに盛り上がった。
たとえば、「歯磨きの時、歯磨き粉はたくさんいらない」とか、「濡れたタオルをかける時は、両端をもって揃える」とか、「戸は静かに、きっちり閉める」とか、または、白衣のきっちりした着付けといった、どれもが身近な話題だ。ぼくの身についていることが、みんなの生活の一部として浸透していることが、なんとも懐かしかった。生活事のようで、実は「冥加」というところで仏法につながる、父の生きた教えである。その子供の時の習った教えが、大人になった今も生きていること、そしてそれを共有できることが、とても有り難かった。もちろん、変わったところでは、水泳の時の「あひる泳ぎ」とか、便秘の対処法など、子供大会アルアルで盛り上がった。確かに、朝、歯ブラシに歯磨きをつける時にも、便秘になってトイレに入った時にも、悟朗先生を思い出せるのだから、なんとも贅沢な話。
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