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他人事じゃないな~

町内会の組長(班長)が、4年ぶりに回ってきた。
長年、会場提供されていたカフェが店仕舞いしたこともあって、今年から、会館の3階研修場を会合に提供している。

町内会は、長年、母の役割だったが、選挙で町内会長を経験してからは、すっかりぼくの仕事になった。
何度か役員を経験するうちに、行事の流れは分かってきたので、組長もそれほどたいへんではない。

が、今年は、いくつか事情が変わってきた。

この地域全般でも起こっている問題だが、高齢化の進行と、子供の不足が深刻だ。
ぼくも会費を集めで驚いたが、高齢の独居者の中には、老人特有の症状で会費などの徴集が難しくなっている。そして、町内でも、幼児や小学生が減少して、行事によっては存続も危ぶまれている。

さらに困ったことが起こっている。自治会活動に積極的でない人達が増えていることだ。
積極的でないというのなら、まだいい。「会費は収めていいが、班長や役員は外してほしい」という方が、年々増えているのだ。要望が叶わないと、そのまま脱会されて、近所付き合いをされない世帯もある。最初は1軒程度であったが、年々櫛がかけるように増加していきた。でも、町内会は、任意の親睦団体なので、強制力はない。
が、一方で、防犯や大地震等の大災害の訓練や、地域の清掃、消防活動など、生活に密接な大切な役割も多い。京都市の広報誌などは、町内会に加入・未加入に関わらず、配布する必要がある。それを配布するのは町内会加入者の仕事となって、未加入ならば、常に受け取るだけですむ。「A家がやらないのなら、うちもやらない」という方もでてくるのである。

今年から、新しいルールを作る必要が生まれてきたが、あくまでも強制力はない「お願い」でしかないので、役員さんは苦慮されている。

このままなら、高齢者が増え、若い人が減少、子育てや仕事、介護でいちばん多忙な壮年層、しかも特定の人達に負担が増えてくるのは、間違いない。

従来の町内会の行事や役割自体を考えていいかなければならない時期にさしかかっている気もしている。

それにしても、恩恵は受けたいが、自分がお世話側になるのは避けたいという気持ち。
どうも、他人事とは思えない問題だ。

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